2009年10月5日月曜日

週間呑みアルキスト9.21~10.4


●9月21日
世の中はシルバーウイークという連休中。暇をもてあましていたら友人のHT氏よりお誘いがあり新宿に向かう。新宿三丁目の割烹『虎連坊』ではじめたばかりという松茸ご飯などいただき季節の移ろいを味わう。焼酎ばかり飲んでいたので2軒目で洋酒でもと『T's Bar』に向かうが休日につきお休み。仕方がないのでお隣の『BURA』へ。評論家のN部某氏のご一行がグループで盛り上がっていてママさんのSEさんも忙しそうなので早々に切り上げる。

●9月24日
つい最近、かつて台湾で立ち上げたTaipeiWalker誌の創刊スタッフで飲んだ際、創刊10周年を記念してまた呑みましょうという約束もあり、連休明けのこの日台湾から来日するTK社長にあわせてあらためて飲み会を設定。前回同様、赤坂の台湾料理屋『三彩居』で円卓を囲む。今回は新規に当時本社から応援で来ていたTM氏のゲスト参加もあり昔話に花が咲く。あっというまの10年間だったと時の流れの速さを実感。

●9月25日
2年ほど前に店じまいしてしまった編集制作会社旧JP社のスタッフKM氏、TD氏と久しぶりに会うことになり新宿三丁目の『かり屋』に集合。KM氏、TD氏ともにその後フリーでなんとか頑張っているとのこと。業界的にはまったくいい話もないし展望も見えない状態だがみんな苦労しつつもなんとかしのいでいるようだ。若い若いと思っていた二人も聞けばもう40代と聞いて驚く。
先日休みだった『T's Bar』にはしご。二人はさらにもう1軒いきましょうと誘われるが、“若さ”の差もあるので辞去させてもらう。一応業界の先輩としては彼らに負けてはいられないんだけどね。

●9月26日
土曜日出社のあと、隣の『明治屋2nd』に顔を出す。この日は常連さんの一人、S学館のフリー編集者のOG嬢とマスターご本人のW誕生会でほぼ貸切り状態。マスターへのウケ狙いのプレゼントで簡易ミラーボールなる代物がありさっそく店内に設置、BGMも懐メロソウルミュージックへ変わり気分は80年代ディスコに。

●9月28日
K社時代の先輩TN氏の父上の通夜へ。不幸のあるときに限ってしか会わなくなったかつての仲間も多いが、焼香を済ませた後そんな一人である先輩MT氏を食事に誘う。MT氏は帰る路線が同じなので一度事務所に寄ってもらい『明治屋2nd』で昔話やいろいろな人の消息を聞いたり懐かしい時間をすごす。MTさんは来年が還暦で年金生活に入るそうで、現在は趣味の模型飛行機の投擲競技に力が入っているとか。身体を壊したと聞いていたので安心するが悠々自適の生活はちょっとうらやましい。

●9月30日
ドゥービー・ブラザーズ&デレク・トラックスバンドのコンサートを観にNHKホールへ出向く。興奮冷めやらぬコンサート評を交わしに同行のHT氏と渋谷の百軒店の路地にある居酒屋『ごまや』へ。学生時代渋谷は地元だったが最近はあまりくることも少なくなった。それでも当時全盛だったドゥービーのヒット曲の数々が頭の中に反響していて、一気に当時の渋谷にテレポートした感じだ。

●10月2日
久しぶりにT出版のO社長がひょっこり来社したので神保町の庶民派中華料理屋『大興』で食事。ビール党のO社長がこの日に限って珍しくノンアルコールのウーロン茶なんぞ呑んでいるので聞けば週明けが人間ドックの検査で節制しているそうだ。それは模擬試験でカンニングするのと同じと思うのだが、本人曰くやはり数値がいい方が安心するからだそうだ。まあ気持ちはわからんでもないが。

●10月3日

休刊したKL誌のKN編集長から、週末地元の沿線で飲まないかと誘われる。ひばりが丘在住の彼は暇にかこつけ地元の飲み屋を探訪していたようで、秋津にいい飲み屋がたくさんあるのを発見したという。夕方まだ日が高いうちに落ち合い西武線の秋津駅からJR武蔵野線の新秋津駅に抜ける商店街を歩く。すると確かにあちらこちらに焼き鳥の煙がもうもうと立ち込めるイイ感じのいっぱい飲み屋や立ち飲み屋が軒を連ねている。そんな中から『立ち飲みスタジアム なべちゃん』という店に入ってみると、狭い店内には西武ライオンズの選手たちのグラブやバット、ユニフォームが所狭しと飾られ、なかには西鉄、太平洋、クラウンライターの貴重なユニフォームなどもあってビックリ。店内のテレビが西武×楽天戦を中継しだすといつのまにか西武ファンのお客さんで超満員。皆さん一喜一憂しながらホッピーを次々におかわり君とくる。西武ファンならずとも安くて楽しいお店で満足度はかなり高い。
熱気と歓声を後に店を出ると次は新秋津駅ロータリー前のいっぱい飲み屋、その名も『サラリーマン』のカウンターに陣取ることに。元気な店員さんたちの掛け声の中、ここもサラリーマンらしからぬ府中競馬、西武園競輪帰りとおぼしきおじさんたちで熱気むんむんの混雑振りだ。店内中に張り巡らされたお品書きはどれも一品せいぜいが450円くらい。それでも店のランクからすればちょっと高い?と思いきや出された料理の量はボリューム満点で人気ぶりに合点がいく。
埼玉・所沢との境のベッドタウンにありながら下町っぽい居酒屋ワンダーランドが展開しているとは知らなかった。秋津おそるべし。
さらに上り方面に三駅戻ってKN編集長の地元ひばりが丘へ移動。こちらの北口はちょっと中央線沿線の趣を感じさせるような飲食店街だが、KN編集長たっての希望で雑居ビルの地下に位置するガールズバーの『TOP SPIN』なるお店に入ってみる。ガールズバーといってもがらがらの店内に女の子が一人暇そうにしていたので、彼女相手にちびちび飲んでいると、やっと二人の女性が出勤。高校出たての娘のような年齢(19歳だそうな)の子を相手では話がかみ合うわけもなく、早々にお店を後にする。口直しにちょっと隠れ家的な大人のバー『BlarneyStone』に移動すると、隣に座っていた御歳74歳のしゃれた常連のお婆さんが両切りピースくゆらせながら話しかけてきたので、すっかり仲良くなるが19歳から74歳という世代のギャップで話も一気に戦前、戦後の時代へと時空を超える。
何かとても不思議な呑みアルキの一夜、ぶらり沿線の旅とあいなった。

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