2014年1月8日水曜日

週間呑みアルキスト12.9~12.31


●12月11日
ミカ・カウリスマキ監督のフィンランド映画「旅人は夢を奏でる」の試写を京橋で観る。女房子供と別居中の音楽家が、ある日30年ぶりに現れた父親とひょんなことから車で旅に出る話。破天荒だが憎めない父親役はフィンランドの国民的なミュージシャンとのこと。とまどい対立しながらも傷ついた心がいやされていく主人公の心象が美味く描かれていて泣かせる。今年最後の試写後、日比谷帝劇ビル内の『丸亀製麺』で食事。コスパ最高でしかも美味。

●12月12日
亡きKJ氏の「偲ぶ会」打ち合わせでライターSM嬢、TM嬢、K社WS氏、TN氏と新宿三丁目『池林房』にて打ち合わせ。会終了後同方向に帰るTM嬢と荻窪まで同行してもらい、K社のOBが経営しているダイニング居酒屋『寄港地』へ、店主のEG先輩に事態の報告と「偲ぶ会」の通知。同店は旧K社関係者も多く立ち寄るので連絡拡散には都合好し。

●12月17日
EB社から仕事の発注。担当編集のNM嬢と三番町のレストラン『TANAKAYA』でランチミーティング。食後近所の『SANBANCHO CAFE』でゆっくり午後のひととき。EB社の人たちはよく食べ物屋がないと嘆くが、元々静かな環境でけっこう隠れ家的なおしゃれな店がある。

●12月18日
「偲ぶ会」の会場となるホテルグランドパレスと打ち合わせ、以前取材でお世話になったMZ料飲部長に色々無理を聞いてもらったが、本当によくしてくれ感激。プロのホスピタリティというのはこういう人のことを言うんだろう。会場を見せてもらった後、具体的な進行を幹事のスタッフと、向かいの『ジョナサン九段下店』で打ち合わせ。終了後SM嬢とTM嬢と九段の南欧料理『ボンヴィニール』で食事。

●12月21日
いつも行く店『明治屋2nd』でクリスマスJAZZライブ。常連客の一人KG君がプロのアルト吹きなので、彼の仕事仲間のギタリストとヴォーカルの女性のトリオでクリスマスソングを中心に生演奏。3連休明けには入稿なのだが、さんざん呑んで初っ端から仕事は立ち遅れる。日月は原稿書きに追われる羽目になること必至。

●12月26日
同じビルの上階にいるTK社のOK氏と、飯でも食いにと出かけるが2~3件まわってどこも忘年会の予約で満席。4件目の『東京アチ・コーコー』でやっとカウンター席を確保する。沖縄系の料理や酒が充実の店なので、いつもは飲まない泡盛の古酒なぞを何倍も呑んだためやや酩酊気味。久々に千鳥足の帰宅。

●12月28日
『明治屋2nd』の忘年パーティー。今年もこの店には2日と開けず本当によく立ち寄ったものだ。HZママの気合の入った料理が並び大盛況。開始後しばらくすると超満員になってきたので皆盛り上がる中、こっそり退散。来年もよろしく。

●12月29日
ここ何年か例年の行事となってしまった地元沿線のひばりが丘忘年会。IT系会社代表の元編集者KN氏と元代理店マンKS氏、KN氏の後輩のTH氏というおなじみのメンバー(というか年にこの日しか会わない)で焼肉屋『千里』で虎マッコリに舌鼓を打つ。2次会はカラオケの『プラザ』というのも例年通り。今年は昭和歌謡メドレーで締めくくる。

●12月31日
昼は所沢に墓参りに行った後、地元のスーパーで正月の食材を買い込む。今年は紅白はパスして昼の外出中に録画しておいたNHKの東京オリンピックの秘蔵フィルムで構成された番組を、年越しそばを食べたり呑みながら楽しむ。紅白の裏のボクシングのタイトルマッチを3試合観終わるころには、いつになく早い時間で寝落ち。1年最後の日も呑みながら暮れて行くのであった。
 

2014年1月6日月曜日

老いても魅力的でありたい

2014年がスタート。自分にとっては50代最後の1年になる。
本当に気がつけば…という感じで改めて歳がたつ速さに愕然とする思いである。

この10年を振り返ってみても、ちょうど自分の会社を立ち上げた歳月だったが、毎年毎年アップアップで、10年前には次のステージへの新たなチャレンジとも思っていたのだが、何にも成し遂げないままに無為に過ごしてしまった感がある。

思えば組織の中にいた30代、40代は仕事も面白かったし、それなりにやってきた成果物もありそこそこ充実した人生を送ってきたように思う。
それを考えると、この10年のなんとも緊張感のない日々は何だったのかと後悔しきりである。

昨年は親しかった人が病に倒れたり、亡くなられた人も何人もいる。
Life is very short!
すでに自分の残された人生の時間の短さを肝に銘じ、今年からどう生きるか、気合を入れ直して考える必要がある。

昨年観た映画の中で、作品的にはそんなに評価されるべきでもなかったのだが、心に残る1本があった。アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンというオスカー俳優たちが顔を並べたにもかかわらず諸般の事情とやらで単館公開になってしまった『ミッドナイト・ガイズ』という作品である。老いを迎えたアウトローたちが一瞬一瞬を精いっぱい生きようとするメッセージが、ビンビンと心に響くような作品であった。歳を重ねることでみっともないことも多いのだが、キメルときはキメル、そんな生きざまには深く共感できた。

自分自身にしたって、60を迎えるという客観的な事実を受け入れ難く思う(というか気が付いていないのかもしれない)ように、まだまだ枯れてはいられないと思っている。
身体的な衰えは仕方がないとしても、次の人生を豊かなものにするために、仕事にせよプライベートにせよまずは精力的にトライしたい。映画の主人公たちのように魅力的な爺いになれるように生きたい。

50代最後の1年の年頭に当たって、もうひと奮起することを心に刻みたいと思う。

ぼやぼやしてはいられないのだ!