2009年11月30日月曜日

週間呑みアルキスト11.16~11.29


●11月17日
関西の編集プロダクションRW社のKC氏が夕方来社、かつてやっていた雑誌で共に働いていたが本当に会うのは10年ぶりくらいだ。今後またいろいろ仕事ができないか連絡を取り合うようにしようと確認。KC氏は次の打ち合わせまで少し時間をつぶすとのことで『明治屋2nd』で軽くつき合うことに。

●11月19日
友人のサッカー仲間HT氏が来社。先日『明治屋2nd』のマスターご夫婦とサッカー観戦でご一緒した縁で是非お店にも伺いたいというリクエストで早速お店へ移動。この日は超満員だったがKS社の広告部の連中や知り合いの常連さんも多く話の輪がいろいろできる。出色だったのが常連のST企画のMT社長とHT氏が同年齢で同じ地元で少年時代を送っていて共通の友人が大勢いたこと。思わぬ展開でHT氏、MT社長ともすっかり盛り上がってしまって、終電間際まで昔話に興じていた。

●11月21日
この日は健康診断だったのでここ2日ばかりアルコール断ち。懸案のメタボ対策だが若干体重減も認められ医者からもおほめの言葉をもらう。ということでアルコールも気分良く解禁。解禁ついでに西友で仕入れた話題の780円ボージョレーヌーヴォー(フランソワ・フィッシュ)を空ける。ワインの瓶の形を模したペットボトルはそんなに違和感は持たなかったが、何せ値段が値段だけに期待はしていなかったがなかなかの出来。というか充分に美味い。今年は当たり年というが、デフレ気味の価格は経済への影響はさておき得した気分になってちょっとうれしい。この調子だとせっかくの体重減も元のもくあみか。

●11月25日
ここ2週間、健康診断やら仕事の締切やらですっかり呑みアルキせずにもっぱら『明治屋2nd』のワンショット呑みで済ませる。この日はJリーグのFC東京の球団営業職員のNK氏と同席。ナビスコカップのタイトル奪取に祝杯をあげたあと、最近のチームの調子を肴に話しているといきなり“今年いっぱいで退職するんです”と爆弾発言。聞けばやはりいろいろな会社のバックボーンを持つ会社だけにプロパーとしての苦労も何かと多いらしい。今後はサッカーに関する仕事を続けるかは未定というがどんな世界でも頑張ってほしい。気がつけばお店の棚にあたらしいサイン入り色紙が飾られていて、聞けばFC東京が誇る日本代表の長友選手のものだとか。NK氏のこの気配りがあればどんな世界でも大丈夫だろう。

王座から降りる日


WBC世界フライ級タイトルマッチ
内藤大助 対 亀田興毅 はチャンピオン内藤の防衛ならず。

亀田は手堅くカウンター主体のアウトボクシングで点数を稼ぎ、判定でベルトを獲得した。
点差ほどのひらきは正直なかったと思うが、有効打よりりクリーンヒットのポイントが重視されたようだ。

亀田は強いのか弱いのかこの試合でもはっきりとしなかったが、この試合に限っては内藤本人の言うように勝ったやつが強いということなのだろう。

ただ、内藤の衰えは隠せなかった。倒せると思ったパンチが効かない、捕まえられると思った相手が捕まえきれない。逆にもらったパンチが肉体にダメージを与えられる。後半の彼の焦燥感は痛いほど良くわかった。
悲しいかなどんなチャンプでもリングを降りる日は来るし、その日は若い亀田より間近であることは仕方がないことだ。そう今日は王座を降りる日だったのだ。

このまま引退するのか再度リングに上がるのか、気持ち次第だと思うがいずれにしても本人の結論に異をはさむことはできまい。

亀田の次の対戦は暫定王者のポンサクレックとの指名試合。いままでのようなかませ犬的なボクサーとはわけが違うホンマモンだ。内藤だって変則スタイルだからこそ勝てたようなもの。今日のような試合ではおそらく苦戦は免れないだろうが、これに勝って初めて新の王者だといえよう。

内藤は残念だったが、時の流れに抗すことは誰にもかなわないし、彼の偉大な過去がこれで損なわれるわけではない。

2009年11月23日月曜日

W杯は日本酒観戦


西友の700円台ボージョレーヌーボーにすっかり気を取られていたが、ワールドカップ南アフリカ大会の公式ライセンスプロダクトに日本酒があるんですって!
はせがわ酒店がライセンシーとなって全国の蔵元のなかから日本代表17種(清酒13、本格焼酎2 和リキュール2)が、オフィシャルロゴはもちろんのこと開催地のイメージを表すアニマル柄やサッカープレイヤーをかたどった柄のデザインで全世界で発売されたそうである。
さすが麻布十番や表参道ヒルズで店舗展開している店だけのことはあるぜ。
http://www.hasegawasaketen.com/2010_fifa_worldcup/


写真で見たらなかなかにカッコいい。記念にもなる(私だってイタリアワールドカップ、フランスワールドカップのワインは今も空けずに保存しているもんな、多分もう物理的に呑めないだろうけど)。

う~ん、銘柄もなかなか渋いね。
選手に例えると南部美人(岩手)はさしずめ縦横無尽のミッドフィルダー、天狗舞(石川)は鉄壁な守りのGK、雨後の月(広島)は佐藤寿人みたいな切れ味鋭いFWといったところか。
こりゃ、来年のテレビ観戦は日本酒ぐびぐびで観戦ということになることは必至。酔眼朦朧で試合どころではない危険性大である!

2009年11月22日日曜日

そんなに急にはかわらないね


朝早くから練馬区医療検診センターまで定期健康診断へ行ってきた。
いろいろと検査のトッピングをお願いしていたので、検便や採尿に加え喀痰検査まで事前にサンプルを揃えるので2日ごしでバタバタし苦労したがなんとか準備できた。
昨年、従来所属していた出版健保の任意継続が切れて国民健保にかわってからここのセンターでお世話になっているのだが、国保とはいえ練馬区はなかなか立派な設備を持っていて土曜日対応もしてくれるのでありがたい。案内してくれる職員の女性もみんなにこやかで対応も感じがよい(でも、ちょっと人数多くネ?人件費はどうなっているんだ?いかん、いかん、事業仕分け人に毒されているな)

昨年は立派にメタボ判定が出て講習会に何度か呼ばれていたのだが、その怖さも原因も対策も耳にたこ、十分よくわかっているので欠席していた。確かに海外赴任で車手放してからゴルフは止めちゃったし、草サッカーも足が遠のいて引退同然だし、運動不足は歴然としていて、酒量だけは変わらないのでメタボ度が進むのもいたし方がない。
その代わりといっては何だが半年くらい前から通勤の“一駅前から歩き”、とか休日のウォーキングとかなるべく運動不足を補うような心がけはしてきたつもりだ。

その甲斐あってかどうか、最近は少しウェストもベルトがゆるくなってきた感じがする。
結果、体重は昨年から約5キロ減に成功!問診でも医者からお褒めの言葉をいただいたのだが、腹囲が1センチしか変わっていないのはいただけない。何年も続けてきた不摂生の証のような皮下脂肪はそう簡単には燃焼してくれないということなのだろう。

採血でわかる数値は2~3週間か後になるのだが、こちらのほうも少しは改善されているのだろうか?通信簿をもらうみたいでちょっぴり期待半ば不安半ばの気分ではある。

2009年11月19日木曜日

全出場国決定


ワールドカップ予選のプレーオフ最終戦が世界各地で繰り広げられ、ついに32代表が出揃った。
応援していたアイルランドは、フランスを敵地パリで追い詰めトータル1-1のタイとしたが延長戦の激闘の末、惜しくも決勝ゴール(しかもアンリのハンド疑惑付!)を奪われ涙を呑んだ。

ヒディンク・ロシアもスロベニアに1-0と追いつかれトータル2-2、アウェイゴール差でまさかの逆転負け。
ギリシアはウクライナを1-0で競り勝ち、ポルトガルもボスニア・ヘルツェゴビナを1-0で退けた。
アフリカの残る1枠はアルジェリアが勝ち点で並んだエジプトと第3国スーダンでの一発勝負で1-0で勝利。南米と中南米の大陸間プレーオフでウルグアイがコスタリカにトータル2-1で競り勝った。

それにしてもアイルランドは残念だった。本当に彼らが大会に出られないでアジアのたいしたことのないチームが本戦にでてくるのは理不尽な気がしてならない。
ただアイルランド国民は判定の疑惑にさぞかし悔しいことと察するが同時にこんな魂の代表チームを持っていることを誇りに思っていることだろう。

世界最速で本大会出場を決めたわが代表は、アジアカップ予選で香港と対戦。南ア遠征からの長距離移動のコンディションを考えると4-0の結果はまあまあの出来といえようが、それにしてもミスは多いしシュートははずすわ苛々しっぱなしだった。ごっつあんゴールをふかすFW(大久保)なんてそれだけで失格。ロビー・キーンのつめの垢でも煎じて飲めってーの。

出場国が出揃い、対戦カードが決まる注目のドローは来月4日だ。

2009年11月16日月曜日

週間呑みアルキスト11.2~11.15


●11月5日
わが社の監査役でもあるミキリン氏が来社。ミキリン氏がネットでニュース検索しているときに神保町の老舗ビアレストラン『ランチョン』が100周年を迎え、それを記念して1杯目のビール100円、記念ビアグラスをもれなく進呈という情報を得たということで、さっそく連れだって100周年の恩恵を受けに繰り出す。ことこういうことならとビール党のT出版O社長も電話でお誘いを入れてみる。検査明けでアルコールも解禁になったO社長“今ちょっと手が空いていない”と言うものの数分後には姿を現す。なんのこっちゃ。
ビール1杯目が100円とは言うが、それで止まるような客は基本考えにくい。結局われわれも杯を重ねること数度、記念グラスのお土産と引き換えにお店へのご祝儀をたっぷり払う羽目に。

●11月8日
隣の『明治屋2nd』のお客さんたち総勢30余名でバスを仕たててのワインセラー見学会を敢行。朝早くに店の前に集合し一路紅葉の甲州路をめざす。途中、武田信玄の菩提寺、恵林寺に立ち寄り信玄餅で軽くお茶した後にいよいよマンズワインの勝沼ワイナリーに到着。さっそくワイナリーのガイドさんに連れられて工場内を見学した後、試飲コーナーでマンズワインの自慢の作りたてのワインを次々に味見していく。そこは呑みアルキストばかりのメンバーゆえ、試飲どころか本格的に呑みに入る輩も多く工場側も悲鳴を上げる始末。早々にもう一つのお楽しみバーベキュー会場に案内される。ワイン、ビール飲み放題、有料でとれたての生ワインも賞味でき、もちろん食べ放題で大満足。さんざっぱら呑みかつ食べて帰りのバスはサービスエリア各駅停車はやむを得ない。意外と渋滞にも合わずにいい加減酔いも回って良い気分になった一同、解散地点に到着寸前までカラオケは途絶えることなく鳴り響いておりました。運転手さん大騒ぎですみません。みなさんおつかれさまでした。

●11月9日
先ほど30年ぶりに再会を果たした大学時代のM先輩を訪ねて、M先輩が経営する一番町のMT出版にお邪魔する。会社の現状や仕事内容の説明を受けた後、食事に。M先輩が利用しているという四谷・荒木町の京料理『八平』で、秋の味覚をごちそうになる。一番町の会社付近も以前近くに編集部があったし荒木町はこちらも散々通っていたがいままでよくも合わなかったものだ。食事後は四谷駅に先輩をお見送りした後にBar『3Circle』で軽く〆る。


●11月12日
肩の骨折でしばらくじっとしていたKJ氏が、少し回復傾向にあるのか外のネオンが恋しくなったか神保町にやってきたので、会社の近所のイタリア居酒屋『ピアンタ』に。神保町はイタめしの店が根付かないといわれるが、安価でスタッフに若い可愛い女性が多いこの店は意外と健闘しているといってよいかも。この日も新しく入った若い自分の娘のようなホール係りにすっかりタメ口きかれたが、オジサン二人不思議と腹も立たずちょっと嬉しかったりもする。これが計算された接客だったらなかなかあなどれない。2軒目は『明治屋2nd』で軽く一杯。軽くすませてくれるということはKJ氏の回復度合いもいまだ半ばといったところか。

●11月13日
打ち合わせで新宿五丁目のTW社へ。打ち合わせ後近所で隠遁生活を送っている(と思われる)JAKEさんを呼び出しお茶をすることに。しばらくよもやま話をしていたが陽も落ちてくるとやっぱりちょっと一杯ということになる。JAKEさんなじみの開いたばっかりの居酒屋『酔郷』に行き延長戦。一口サイズの小アジのフライを肴にJAKEさんのところの若衆だったMO君を呼び出しオヤジ二人でかわるがわる仕事のアドバイス(お小言?)。MO君仕事の邪魔してごめんなさい。

2009年11月15日日曜日

ラグビーな一日


秋の楽しみのひとつにラグビー観戦がある。サッカーフリークとしてはラグビーは観るだけなのだが中学生の頃から秩父宮通いは飽きずに続いているからもう相当な年季である。
黄色く色づいた神宮外苑の銀杏並木を歩きながらラグビー場を目指す休日は、季節の移ろいを味わう意味でもとても好きなひと時である。
若い頃は、早稲田や明治の試合が好きだったが、最近は自分の母校の応援が主目的となっている。ところが一昨年2部に降格してしまってからというもの、秩父宮で後輩たちの黒黄のジャージを観ることがかなわなくなってしまいさびしい限りである。
今日15日は、昨年に続き母校の入れ替え戦の権利を得るための重要な試合の日ではあるのだが、何せ会場が遠い淵野辺のグランドなので、今年は母校の試合はごめんなさいして秩父宮の高校選手権の東京都予選決勝2試合を観に行くことにした。

秋晴れのラグビー日和で、秩父宮周辺には応援の制服の高校生たちがスクールカラーの小旗を手に大勢たむろしている。自分の子供のような年代の生徒たちとともにスタンドに座るとグランドにはすでに第一代表を決める第一試合の国学院久我山と東京朝鮮学校の選手たちがウォームアップしている。乗っかっている顔こそあどけなさも残っているがその体格は立派な大学生レベルで驚かされる。
サッカーではよく知られているがラグビーでも東京朝鮮は近年めきめきと力をつけてきてついに決勝まで駒を進めてきた。一方の名門中の名門・久我山は花園でも優勝争いに加わるであろう実力校。試合は東京朝鮮の果敢な挑戦にもかかわらず実力差はいかんともしがたい。モール・ラック、バックスの展開、巧みな試合運び、すべての面で久我山が圧倒し終わってみれば76-0の圧勝。


第2試合は、東京高校と本郷高校の対戦。ここ何年かは東京が花園の切符をつかむことが多いが古豪本郷も久々に全国を狙える力を備えてきた。実力校同士の対戦で試合は伯仲。先制した東京にFW戦で本郷が逆転し前半を折り返す。後半本郷は東京の猛攻に耐え抜いていたが後半半ばに再逆転されると立て続けにトライを奪われ突き放されてしまう。ロスタイムに意地のトライを返すが結局34-14で東京が花園行きを決めた。

白い歯がこぼれる勝者たち。涙に暮れる敗者たち。いい歳こいてしまってもこういうドラマはなかなかいいものである。

さて、肝心の母校青山学院の試合はというと、なんと明治学院にロスタイムで逆転勝ちするという薄氷の勝利だったようだ。一応、入れ替え戦の権利は勝ち取ったが、これでは対戦が想定される立教、成蹊が1部の下位校とはいえ日体大や筑波に善戦していることを考えると、ちょっと勝てそうもない。
ここ2,3年有望選手の加入もあって学校上げて強化が試みられているとも聞いているので(もちろんいい選手がいれば強くなるわけではないが)、何とかがんばって来年は高校ラグビーに加え本来の秩父宮通いのお楽しみを復活させて欲しいのだが。

サッカーな1日


11月14日は国際マッチデーということで、世界中がサッカーの話題で彩られた1日となった。
なんといっても、ワールドカップの出場がかかった試合の結果であるがアジア=オセアニアの大陸間プレーオフでニュージーランド(オールホワイツという愛称らしいね)がバーレーンを1-0でやぶりスペイン大会以来28年ぶり2度目の出場を決めた。バーレーンは前回大会に続きまたしても手が届かず!

アフリカでは“不屈のライオン”カメルーンと“スーパーイーグル”ナイジェリアが勝ち抜き。特にナイジェリアは大逆転で薄氷の勝利での本大会出場だった。アフリカ最後の枠はエジプトが2-0でアルジェリアを下し勝ち点で並び、再度の決戦で決着をつけることに。

残るヨーロッパの4枠を決めるプレーオフのHAの1戦目の結果は、
アイルランド0-1フランス
ポルトガル1-0ボスニアヘルツェゴビナ
ロシア2-1スロベニア
ギリシア0-0ウクライナ
と、それぞれ僅差の大熱戦、2戦目の結果次第ではまだまだどこが勝ち抜くかわからないままだ。
う~、アイルランド頑張ってくれ!

早々に出場を決めた国もそれぞれ本大会を見越してのテスト戦。
韓国0-0デンマーク なかなかやるな!韓国
アメリカ0-1スロバキア スロバキアあなどれない
ブラジル1-0イングランド 横綱健在
スペイン2-1アルゼンチン マラドーナ大丈夫か?
イタリア0-0オランダ 一歩も引かず 

そしてわがサムライブルーはホストカントリー・南アフリカ(バファナバファナ)と大会使用スタジアムでスパーリングマッチ。結果的には0-0で痛み分けというところだったが、ある程度ゲームを支配できながら細かなパスの精度に欠けたり、フィニッシュが相変わらず甘かったり、で収穫もありつつ反省点も多々アリ。本田はいまいち不発で新戦力もあまり輝きなし、あと半年、どこまで世界を驚かせられるのか?
しかしあの会場を覆いつくすブブゼラの音はツエツエバエの羽音みたいでイラつき度満点!本当にクソうるせえ~orz

こうして結果を書いているだけでいよいよワールドカップイヤーが実感として身近に迫ってきた感じがする。
ああ、早くも心が浮き立ってくるぜい。

2009年11月11日水曜日

恵林寺詣り


日曜日、ワイナリー見学とバーベキューを目的に秋の甲斐路をめざしたのだが、途中で武田信玄の菩提寺である恵林寺に立ち寄り、その墓所にも訪れることができた。信玄公の墓前にたたずんで古を偲んだのだが実はこの場所には個人的には特別な感慨がある。

信玄公の墓の後ろにはあまり知られていないが武田家臣の供養塔も70基並んでいるのだ。
武田の家臣にはわが秋山家の祖なのではないかと推察される秋山氏の武将が大勢連なっており、その中には私と同姓同名の秋山(紀伊守)光次という武将もいて、なんとなく自分の背後霊が潜んでいるようで厳粛に深くこうべを垂れてきたような次第。

この同姓同名の武将は、織田軍に追われた信玄公の遺児・勝頼の8人の侍大将のひとりとして天目山の戦いで勇猛果敢に奮戦したうえ2代にわたって仕えた武田家とともに運命を共にし殉死したそうである。この秋山光次自体が恵林寺に祭られているかどうかは定かではないが(勝頼とともに天目山近くの景徳院に祀られたのかもしれない)武田二十四将の誉れ高い秋山信友の叔父に当たるのでいずれにせよここ恵林寺も所縁は深いと思われる。

先日、秋山家の由来について書いたことがあったが、氏素性がはっきりしている祖母・波多野家に比べて秋山の血統は今一つわからない。だが、代々、阿波の国で蜂須賀氏に仕え藍商の専売権を与えられたと聞いていたので、下野源氏の血を引く蜂須賀との縁を考えれば同じ関東の甲斐源氏の秋山氏がルーツに連なるのは充分に考えられる(といっても本当のことはわかりはしないけど)。
秋山姓の武将のなかには光清という祖父とも同姓同名の人物もいる。祖父は成年してから源之進という名から改名したそうだから、ひょっとしたら孫の名を考えるときに(祖父が名付け親なのである)ついでに歴史をヒントにしゃれてみたのかもしれない。400年後の秋山光次の風貌だって前頭部の髪の後退とともに落ち武者っぽくなってきたのでこれも案外武田家臣のDNAだったりしてw
そんなことを考えていると本当にこの地に祭られている秋山氏の武将たちは他人とは思えなくなってくるのである。

すっかり紅葉した名刹の美しい庭で名物・信玄餅を頬張りながら、武田の忠臣であった同姓同名の先祖(かも知れない)に思いをはせた一日であった。

2009年11月2日月曜日

週間呑みアルキスト10.19~11.1


●10月20日
台湾でのフリマイベントに商品を出してくれたSB社ON氏にお礼かたがたお土産を渡すため、新宿一丁目のオフィスに伺う。その帰りに新宿二丁目の『T's Bar』へ立ち寄ることに。ちょうどマスターが常連さんの青森県土産、田子町の「にんにくカレー」を調理中でなんともいいにおいをたてていたのでさっそくご相伴にあずかるが、にんにくの風味が効いていてすこぶる美味し、ルーだけでも酒のつまみによく合う。帰りの電車で顰蹙必至でちょっと反省。

●10月26日
会社帰りに『明治屋2nd』に立ち寄る。常連の一人大手出版社S社のUEさんが今週いっぱいでリタイアだそうだ。S社は業界でも珍しい企業年金まであって社員に手厚い会社ゆえ悠々自適な生活が待っているようだ。こんな時代にうらやましい限りだが人のことを羨んでも仕方がない、ぐだぐだ呑んでばかりいないで少しは前向きに仕事を作っていかねばと反省。

●10月29日
スポーツカメラマンのKT氏、元KS社の編集者KJ氏と打ち合わせ後、T出版のO社長を加え会食。白山通りの『西安刀削麵酒楼』で紹興酒をガンガンと呑んでしまう。『明治屋2nd』に流れると、既知のお客さんで某Jリーグクラブの営業担当N氏のグループに割り込み、遅い時間までつきあわせてしまう。若者相手に延々と昔話を語ってしまい反省しきり。

●10月30日
やたら炒飯が食べたくなって、近所の中華レストラン『ぶん華』へ。ビールを飲みながら炒飯と焼きそばのセットをつい欲張ってしまい、ここの店の料理のボリュームは半端じゃないのを注文してから思い出す。結果、必死の思いで完食を目指すも、ビールをほとんど半分以上残してしまう。いたく反省。

●10月31日
ラグビー観戦で国立競技場へ。試合は白熱。終了後興奮冷めやらぬままアフターゲームで同行のT出版O社長と四谷三丁目方向に歩いて出て、飛び込みで居酒屋『浅間』に入ってみる。日本酒の品ぞろえが充実しているお店のようだが料理の方もまあそこそこ美味しかった。2階席で呑んでいたのだが帰り際1階に下りるとテレビで日本シリーズ初戦がまさに9回裏の土壇場を迎えていてマスターや店員のおばちゃんたちと座り込んで観戦。『明治屋2nd』のマスターと食事をかけて日ハムに賭けているので、日ハムのサヨナラ劇を祈っていたが願いは通じずあえなくゲームセット。あ~あ、こりゃシリーズの勝ち目はないな、変な賭けして失敗したなとここでも反省。

●11月1日
大学のサークルの同窓会が卒業30年ぶりに開かれ、渋谷の土佐料理『称保希』で懐かしい顔と再会。ほぼ全員、卒業以来とんとコンタクトがなかったので最初は誰だか分らなかった人も徐々に記憶がよみがえる。今後の定期的な会合を約し流れ解散。その後所用で会に間に合わなかった友人のED氏と渋谷で待ち合わせして『グランドファーザーズ』で会の報告かたがたチョイ呑み。その後、つい懐かしさから学生時代よく通ったED氏の地元・赤羽で呑むことにして移動。本蓮沼駅寄りの住宅街にポツンとあるED氏いきつけの街中スナック『オールディー』へ。ここのマスターとやはり30年ぶりの再会を果たしすっかり盛り上がる。地元の若い女性客とも仲良くなってついついカラオケで高歌放吟。気がつけばなんと午前2時をまわってしまっており、タクシー帰還となってしまう。なんという散財、心から深く深く反省。

2009年11月1日日曜日

世界最高峰


世界最高レベルの戦いはやはり迫力があった。
2019年のワールドカップ日本開催を記念して誘致したオールブラックス対ワラビーズの定期戦、ブレディスローカップでついに世界最強チーム同士の戦いをナマ観戦することができた。

国立競技場周辺は黒と黄に色分けられたラグビージャージを着た人たちであふれ、日本にいるオージーとニュージーランド人はみんな集結しているんじゃないかというように国際色もあふれていた。
最近ちょっとさびしかったラグビーのビッグマッチでもさすがにこの試合だけは別格なのだろう、高額のチケットにもかかわらず(最高のプレステージチケットは7万円!)4万4千人の大観衆で国立はほぼ満員になった。聞けば高校のラグビー部に協会サイドが結構招待券を配ったらしいが、部員が15人そろわず他校との合同チームを組まざるを得ないくらい若い競技人口が落ち込んでることを考えると、高い金払わされている当方も納得する。10年後は彼らがこの両チームとあいまみえるわけだしね。

オールブラックスのウォークライ(ハカ)の雄たけびは観ているこちら側もいやでも心が昂ぶってくる。
そしてキックオフとともにラグビー世界一のプライドをかけた迫力のゲームが目の前で繰り広げられた。
FWのモールラックでの肉弾戦、高い高いラインアウト、正確無比なキック、スピードあふれるライン攻撃。夢のような80分間である。

試合自体はトライの応酬というような派手な展開ではなく、実力拮抗のチーム同士の勝負をかけたガチンコマッチゆえ、ちょっとしたミスや反則が試合の行方を左右するのだろう結局は後半カーターの4PGゴールで得点を重ねたブラックスが32-19でワラビーズを下した。
それでもこれぞ世界クラスというプレーが随所に観ることができて久々にラグビーの魅力を満喫させてもらった。
10年後、かつて145点を取られて屈辱をなめさせられたこのチームに、どれだけ近づけることができるのだろうか? この世界最高峰の試合をスタンドで観戦した日本代表チームの、そして将来の代表チームを背負う中高校生たちは何を感じ取っていたのか? よりいっそうの努力と奮起を期待したい。