2008年11月30日日曜日

週間呑みアルキスト11.17~11.30


●11月18日
デザイン会社M社のO社長と仕事の打ち合わせを兼ねて会食。M社のある曙橋・新坂の割烹『旬菜料理ほしの』で刺身をつまみながら焼酎を飲んでいるうちに仕事の話は何処かへ、結構酔っ払ってしまった。O社長はそのあと仕事に戻るとおっしゃっていたが大丈夫だったのだろうか?

●11月19日
旧知の編集制作会社F社のY氏が企画の相談で夕方に来社。まあ、机に座って企画を考えるよりは飲みながらのほうがいろいろとアイデアが湧くとばかり神保町の蕎麦屋『たかせ』に繰り出す。確かに飲むほどに饒舌になり面白いことを考え付く反面、すぐに忘れてしまうのが難点。“いや~、今日の話、あとでまとめておくわ”とほろ酔いで事務所に戻るが案の定、肝心の事柄の記憶はすっかりデリート状態。

●11月22日
キャロル・キングのコンサートで東京国際フォーラムへ。午後5時からの開演だったため終了時間がいつものコンサートよりは早めだったので、ご一緒したaskさんと有楽町界隈の店にあたりをつけて銀座インズ2Fの居酒屋『銀座 魚や旬』でコンサート評を語らいつつ飲むことに。ビルの中のごく普通の居酒屋だったが料理の値段はやや高め。焼酎のボトルを早々に飲み干して銀座8丁目まで歩きBAR『FAL』で飲み直し。

●11月25日
夕方、女性漫画家のOSさんが来社。仕事の話を少しした後に食事に行くが“餃子が食べたい!”との御所望で神保町『天鴻餃子房』へ。ここのパリパリの焼餃子はビールに実に良く合う。さらに『明治屋2nd』にハシゴ。

●11月27日
久しぶりに大手広告会社D社に勤めるS氏と会食。場所はS氏のホーム・沼袋。沼袋はわが自宅への帰り道にあるのでかえって好都合でもある。夕方早い時間から待ち合わせてS氏が最近家族ぐるみで常連となっているというお店『あきん』に案内される。一見割烹スタイルだが和洋折衷のメニューで家庭的な雰囲気のお店で料理もなかなかイケる。“A(本名)も呼んどいたよ”ということで途中からエッセイストとして活躍する泉麻人が合流。泉麻人は小生の以前勤めていた会社の後輩なのだが、実は泉氏とS氏とは小学校の同級生という関係でもある。このメンバーで飲むのは本当に久しぶりで夜中まで昔話で盛り上がった。泥酔した泉氏をタクシーに押し込んで帰ったが、こちらも翌朝ひどい二日酔い。考えてみれば7時間以上飲みっぱなしだった。

●11月28日
T出版O社長、デザイン会社SB社のAkiさん、S嬢と女性編集者のKBさん、KMさんの6人で食事に。そろそろ年末に近づいた金曜日ということで神保町の周辺のお店はどこも満員状態。白山通りの『台南坦仔麺』にやっとすべり込む。しかしながら隣の席がどうも合コンの真っ最中らしく大盛り上がりでうるさい限り。こちらも3対3の合コン形態ではあるのだが毒気を当てられどうも乗り切れず食事に専念。

●11月29日
土曜出社で仕事をした後、三の酉で賑わうの新宿花園神社を覗くが人のあまりの多さに身動きできない状態なのでほうほうの態で大群衆をかきわけ境内から脱出。そのまま新宿2丁目の『T’s Bar』に立ち寄る。あっというまにもう年の瀬である。お酉さまも終われば正月ももう間近だ。

2008年11月23日日曜日

OH! CAROLE


連休初日、東京国際フォーラムにキャロル・キングのコンサート「Welcome to My LivingRoom Tour」に行く。昨年、メアリー・J・ブライジ、ファーギーとともに17年ぶりに日本のファンの前に姿を見せたが、今回は待望の単独での公演である。

彼女は元夫のジェリー・ゴフィンとともに1960年代初頭から10代でソングライターとして活躍していたわけだが、もうすでに年齢は66歳を数える。“私のリビングルームにようこそ”というコンセプトで舞台上にはソファが置かれ、本人のピアノと二人のギターのサポートメンバーのみによる演奏だが、本当に大人の格調に満ちた落ち着いた雰囲気を醸し出していた。俄仕立ての日本語も交えたMCもハートウォームな人柄を感じさせる。さすがに既に数回の公演をこなしてきたので声は若干割れていたが、素晴らしい声量で70年代大ヒットとなった「Tapestry」の頃と変わらぬ年齢を感じさせないディーバぶりを披露してくれた。

席が2階席のかなり後方だったのでステージ自体はドームコンサート並みにしか見えなかったが、国際フォーラムの音響はコンサートをじっくり堪能するには申し分ない。20分の休憩を挟んでの約2時間、60年代からの彼女のヒット曲の数々に自分の生きた時代を投影させながら聴いていると思わず胸が熱くなってしまう。
まあ、年齢層が高いコンサートではあるが、“一緒に”と促された「A Natural Woman」での客の反応はいまひとつ遠慮がちだったもののアンコールで「So Far Awey」「You've Got a Friend」と続き、最後に「Locomotion」でしめくくったときには期せずして会場はスタンディングオベイション。いや~、実に胸に染み入る素晴らしいコンサートでした。

来月にはWOWOWでの中継があるとかで、もう一度彼女の“リビングルーム”へ招待される日が今から待ち遠しい。

2008年11月22日土曜日

FUJIYAMA

冬が近づいて空気が澄んで来ると、部屋の窓からの視界が急に遠くまで広がるようになってくる。
ここ3日連続で天気がよく、西南方向に富士山が綺麗に見えた。

というわけでにわか定点観測です。

11月20日午前8時30分


11月21日午前7時45分


11月22日午前8時38分

2008年11月20日木曜日

勝ち点3ということでヨシとしよう


ワールドカップ予選の対カタール アウェイ戦。
日本のキープレイヤーの怪我による離脱によって、かなり不安視された戦いだったが終わってみれば3-0の快勝だった。因縁の地ドーハでのトラウマも微塵も感じさせなかったね。

立ち上がりこそ押し込まれたものの中盤を支配した日本は徐々にエンジンの回転を上げ、いつになく“人もボールもよく動く”。前半20分の先制弾も、長谷部の動き出しの早さにマークがずらされ達也が良く裏に飛び出した。
カタールはなぜか自慢の帰化選手を中心にした攻撃陣が鳴りを潜め、日本の不安材料だったDFにプレッシャーをかけることが出来ず、玉田のファインゴールで2点目をくらったあたりで戦意を喪失してしまったようだ。3点目の俊輔の狙い済ましたピンポイントクロスはお見事としか言いようが無い。

まあひとまず予選を通して前半のヤマを乗り切った感があるが、岡ちゃんも会見で言っていたように“まだなにも得たわけではない”。次戦年明けからの首位オーストラリアとの直接対決はじめ、今後も気を緩められる状況が無いことには変わりがないのは確かだろう。
今回ラッキーにもボロが出なかったDF陣に早く主力が復帰してもらいチームの底力を挙げていってもらいたいものだ。

達也が攻撃陣に加わるとやはり突破力が違う。森島なきあと、この手の読みの良い動きとドリブルで仕掛けられる選手は貴重だということを痛感(岡ちゃん、お願いだからまた壊さんでくれい)。長谷部の運動量も光った。若手も皆それなりに頑張っていたな。まあ、岡ちゃんのクビがつながったのは良かったのか悪かったのか、それでもアウェイの勝ち点3はいつだって最高の結果(byジーコ)ではあるのだが…。

2008年11月18日火曜日

週間呑みアルキスト 11.1~11.16


●11月4日
先月の台湾旅行をご一緒したH社U氏とデザイナーK氏と3人で旅行の打ち上げ。いつもの『明治屋2nd』にて待ち合わせの後、神保町で一押しの中華料理『源來軒』へ。神保町が長いU氏が店の裏メニュー“にんにくの丸ごと揚げ”を注文。油で揚げたパリパリの皮をはぐとホクホクの実が現れ食感、味とも絶妙。ホクホクにんにくを肴に甕だし紹興酒をあっというまにボトル2本あけてしまった。さらに靖国通りに面したアート装飾がお洒落な『クラインブルー』でウイスキーを飲んだ後、再び出発点の『明治屋2nd』に帰還。終電ぎりぎりまで呑んでしまったので荻窪経由でタクシー帰宅。秋も深く肌寒い気候ながらタクシーに乗ったとたん運転手さんが即窓を開けていたので、“にんにく丸ごと揚げ”の威力に遅まきながら気づく。『源來軒』以降接触した人、ごめんなさい。

●11月6日
K映画のA氏とK書店のI氏と久々の飲み会。お二人は大の格闘技ファンでたまに集合して格闘技談義で盛り上がっているのだが、今回の会場もやはりゆかりの『アントニオ猪木酒場 新宿店』。店内はもう全面ボンバイエモードでサラダを頼むと店員さんたちの元気コール“いち、にい、さん、(サラ)ダアー!!”が響き渡る。貴重な展示物も広い店内にところせまく感じるほど飾られておりアントニオ猪木のファンにとってはたまらない。料理もボリュームたっぷりで元気が出ること間違いなし。

●11月7日
ご近所のT出版O社長、デザイン会社S社Akiさん、カメラマンのN氏で最近発掘した“鉄人”出演店主のいる神保町『東方園』で食事。あやしい中国語を操るO社長はなぜかここのフロアのおばさんにすっかり気に入られていて注文外のサービス料理が何品も出てくる!ビール党のO社長に付き合っていると料理が佳境に入る前に決って腹が膨れ満腹になってしまうので追加のサービスも結構ツライ。

●11月10日
帰りがけいつものように『明治屋2nd』に立ち寄ろうと思ったら臨時休業。前日、日本シリーズで西武が優勝したので巨人ファンのマスターはショックで寝込んだのかもしれない。すっかり寒くなったこともあったので新宿2丁目のひいきのラーメン屋『博多天神』で腹ごなしをして、久々にすっかりご無沙汰の『T’s Bar』を覗くと、ここでもお客さんたちが前日の野球の話題で持ちきり。いよいよ野球のシーズンも終わりが近づいた。

●11月11日
T出版O社長、デザイン会社S社Akiさんといういつものメンバーで小川町の『大連飯店』で食事。大連を標榜する中華料理店も珍しいが、海鮮中心の料理はどれもなかなか美味しかった。食後は神保町に戻り、八重山出身のお姉さんが切り盛りするダイニング『東京アチコーコー』へ。記念写真を撮ってもらったらさっそくお店のブログに掲載されてしまう。

●11月13日
今シーズンのプロ野球の最後を飾るアジアシリーズを観戦しに東京ドームへ。日本チャンピオンの西武はけが人続出と外国人帰国のため韓国のSKワイバーンズに苦しい戦いを強いられ、疑惑の判定もあって惜敗。盛り上がらないスタジアムにすっかり気分も暗くなって球場を後にしたが、水道橋の中華料理『鐘楼 水道橋駅前店』で気分を直して激辛の火鍋に挑戦。2色に分かれたスープの辛い方は、鷹のつめがびっしり表面を覆い見るからに汗が吹き出そうになるが、肉や野菜を入れて食すると意外とまろやかで食べやすい。調子に乗ってぱくついたが明日の朝のトイレタイムが思いやられる。

●11月14日
前日に続きO社長と、それにAkiさんが加わって東京ドームに台湾統一ライオンズ戦を観に行く。試合は日本シリーズMVPの岸の好投と、台湾のエースの投手戦でスリリングな展開となるが、なんとか2-1の勝利。台湾応援団の楽しい応援もあって前日とはうって変わっていい気分で野球観戦をエンジョイできた。試合後はやはり水道橋で中華料理。チェーン展開している『香港食彩酒房 桂園』へ。このメンバーで中華を食べるのはこの週3回目。仲が良いのか、他に芸がないというか、なん“ちゅうか”である…。

素晴らしき台湾野球“球迷”隊


アジア各国のプロ野球チャンピオンチーム同士で競う『アジアシリーズ』は、結局埼玉西武ライオンズが優勝し、この大会日本勢の4連覇となった。渡辺監督はリーグ、クライマックス、日本シリーズとあわせて4度宙に舞ったことになる。

決勝までの道をたどると、西武は韓国のSKワイバーンズに3-4で敗れたものの、台湾の統一ライオンズを2-1で破った後、中国の天津ライオンズに16-2で大勝した。SKが統一に4-10で敗れる波乱があったため3チームが2勝1敗で並んだが失点率で西武と統一が決勝に進んだのであった。
決勝は統一の健闘と西武の貧打で投手戦となり9回裏まで0-0という緊迫(?)の試合となったが、二死一塁から佐藤の中前安打で、一塁ランナーの石井が長躯ホームインしサヨナラ勝ちという劇的な幕切れとなった。

西武の偉業達成に別にケチをつけるわけではないが、けが人や外国人選手の帰国でスタメンのうち3人だけしかレギュラーがいないというシャビーなメンバーで戦わざるを得なかったことは、罰ゲームとさえ言われる過密日程という面では同情する部分も多々あるかもしれないものの観るものにとって極めて興を削ぐことになったのは残念な限りである。さすがに、岸、湧井のエース級の投手力は素晴らしかったが、実力で差がある中国を除き、韓国には力負けし、統一にも辛勝という結果にもかかわらず優勝できたのはラッキーとしか言いようがない。
そんなベストの力で臨むべくもない事情もあってだろう、毎年、観客動員も視聴率も取れないので、今大会から冠スポンサーのコナミが降りてしまいテレビ中継もCS局のJスポーツのみ ということで大会の存続そのものを疑問視する論調がにわかに聞こえ出したのもいたしかたがないのだろう。

それでも台湾や韓国からの(特に台湾の)熱心な応援は毎回本当に感心する。日本のパターナイズされた応援コールや歌に比して本当に終始一生懸命にかつ、めちゃくちゃエンジョイしている彼らの応援風景を見ていると微笑ましくなってくる。野球観戦を“楽しむ”原点を逆に教えてくれるようで、毎年彼らのベンチサイドで一緒に応援するのを楽しみにしていて今年も楽しませてもらった。
彼らの熱い応援がある限り、日本側のモチベーションがいかに低かろうがこの大会の存続する意義は大きいと個人的には確信している。
台湾は今年、再び八百長スキャンダルに見舞われ来季からついに4球団でリーグの覇を競うことになっってしまった。むしろこちらのほうのリーグ存続のほうが心配である。

実力的にも日本とアジアの差は縮まり試合自体もスリリングとなってきた。
大会のレギュレーションややり方しだいではまだまだ盛り上がる方策はあるのではないだろうか?

なんといっても悲願の初優勝に向け来年も底抜けに明るい応援席の彼らに再会したいものである。




辛苦了
再見!

2008年11月14日金曜日

シリア戦の成果は?


昨夜のテストマッチの対シリア戦は、野球のアジアシリーズを観にいったためVTRでの観戦。
全般的な感想で言えば3点とって勝った結果はともかく、シリアのコンディションが悪すぎてあまりカタール戦への参考にはならなかったことかな。まあ、もともと中東でくくっただけで同じアラブといってもシリアやヨルダンのプレースタイルとガルフ諸国のスタイルは全然違うし、アフリカ系の帰化選手が多いガルフ諸国の身体的な特性も全然異なる。まあそんなことに目をつぶったとしてもシリアから遠路連れてきて満足に調整が行われないまま試合に借り出された相手では、実戦的なシュミレーションを行おうとしても不可能だ。
岡田も会見でその点を質問され“(カタール戦で)何も保証してくれるものではない”と言っていたのでまあ重々承知なのだろうが…。

それでも前半日本はよく前線でプレスをかけていたし、長友のサイドからの果敢な攻めによる早い時間での得点は良かった。中村憲剛も相手のマークが緩かったのでかなり好きにプレーが出来た。中澤の怪我によってテストの最大の注目点だったセンターバックのコンビネーションは、ちょっと対応の遅さに不安が残る。寺田は高さはあるので上がったときの武器にはなるかもしれないがディフェンスではイマイチ。高木はまだまだ真剣勝負の代表戦では荷が重い。カタールは、早いカウンターと日本の背後の嫌らしい位置に長いロングパスを通してくることになるだろうから、闘莉王が上がったときのマークの受け渡しとかも徹底する必要がある。カタールの気温40度近い環境では後半までプレスをかけられ続けることは出来ないだろうし、相当攻め込まれることは覚悟しなければならないだろう。

カタールは過去勝ったことが無く苦手な相手だが、ここで勝ち点を落とすと本大会出場は相当厳しくなるのは言うまでもない。灼熱の中東でのアウェイ戦はここを乗り切れば無くなリ年明けからの戦いを計算できるようにもなるはず。今度の戦いを正念場と踏んで苦しい状況を凌ぎきってもらいたい。

大久保もモリシに捧げる飛行機ポーズは本番で見せて欲しいぜ。頼むよ、ホント。

2008年11月10日月曜日

頑張れナベQ

プロ野球日本シリーズは若き埼玉西武ライオンズが大接戦の末、読売ジャイアンツを下した。
西鉄ライオンズファンとしては、福岡から球団を奪った現在の埼玉西武にはそんなに思い入れは無いのだが(西武沿線に住んでいても好きになれないんだなあ)、幼少時から身に染み付いている筋金入りのアンチジャイアンツの習性から、やはりライオンズに肩入れしていた。
西武のスタメン全員の年俸を足しても李スンヨブ一人に負けてしまうという超金権球団を相手に、若い選手たちがはつらつと戦って勝利したことは誠にもって嬉しい限りだ。

一夜明けて、ナベQこと渡辺正信監督の采配が称賛されている報道を見るにつけ、確かにシリーズ通して選手起用といい、強気の戦術といい、見事な指揮官ぶりだった。
本人は「こんな1年目の駄目監督」と卑下していたが、なんのなんの1999年に台湾の年代勇士隊にコーチ兼任投手として渡って大活躍して以来、西武の二軍コーチ、監督として現場で長く指導者の道を歩んでいた経験は実は相当修羅場を経ていると言ってよい。望めば他球団の4番やエースでも金で買い揃えてくれる球団の監督の鼻を明かしてくれて本当に溜飲を下げさせてもらった。

なんといっても渡辺監督は台湾で同時期に駐在し“仕事”で苦労をした人だし、それに“髪型”(!)だって他人とは思えない。個人的には妙に親近感が沸いてしまうのである。
本来ならWBCの指揮も執るべきだと思うが先ずは来週からのアジアシリーズだ。奇しくも4チーム中3チームまでがライオンズになってしまったが(天津獅子隊、統一獅子隊)、是非とも薄きたてがみを振り乱しつつアジアの頂点に立つべく頑張って欲しい。

2008年11月7日金曜日

筑紫さんの思い出

筑紫哲也さんががんとの闘病の末、7日、亡くなられた。享年73歳。

筑紫さんにはテレビ情報誌の編集者時代に一度、対談に出ていただいた。もう20年は昔のことでまだANBの「日曜夕刊こちらデスクです」のキャスターの頃だったと思う。当時NTVの「久米宏のTVスクランブル」でコメンテーターをやっていた福富達さんと銀座の三笠会館で「テレビジャーナリズム論」をテーマに語ってもらった。
お互いに早大の同窓で、読売と朝日の政治部の先輩後輩とあって激論とを交わすというよりは、新聞とテレビの報道スタンスの違いのようなものを経験談を交えて和気藹々と楽しく語っていただいた覚えがある。
その時の筑紫さんは、歯切れがよくぽんぽんと語る日本橋生まれの福富氏に対し、3年後輩ということもあったのか遠慮がちに与えられたテーマを言葉を選びながら訥々と語られていた。それはあたかも読売と朝日の出自が色濃く出ているようで面白かったし、なによりもすごく真面目な人だったという印象が強い。

その後の長きにわたるTBS「NEWS23」での活躍はテレビジャーナリズムの一つのスタイルを確立したし、その意味でも日本の放送史の一頁を書き加えたといってよいかもしれない。ご自身が目指していたウォルター・クロンカイトに比しても決して恥ずかしくない業績を残されたのではないだろうか。
そのリベラルな政治的立場と白黒をはっきり断じない論調から批判の声も多かったが、昨今の報道の芸能化や右旋回したコメンテーターがもてはやされる時代に、歯がゆいほど真面目に報道に向き合っていた筑紫さんの存在意義を今になって貴重に思ったりもする。

ご冥福をお祈りしたい。

2008年11月2日日曜日

週間呑みアルキスト 10.17~10.31


●10月17日
JL657便で高雄へ。同行は大手出版社S社のOBで現在はS社の関連会社の役員をされているU氏と、グラフックデザイナーのK氏。高雄到着が夜の10時過ぎとあって早速、高雄最大の六合夜市へ出向き屋台を冷やかしながら台南担仔麺の店で麺や小菜をつまみに台湾ビールでまずはのどを潤す。帰りに熱々の胡椒餅を食べて腹いっぱいに。

●10月18日
日中は高雄市内を観光。昼食は高雄港の沖合いの半島・旗津へフェリーで渡り海鮮料理街へ。活魚の入った水槽を並べ軒を連ねる海鮮レストランを一通り見て歩き、水槽の魚介類が一番充実していた『冠洲活海産』という店に決定。伊勢海老を刺身と味噌汁にしてもらい、石斑魚(ハタの一種)の清蒸、蛤のホイル焼き、A菜(青菜)炒め、炒飯を注文。伊勢海老を刺身で食べる贅沢!至福の時間である。昼から三人で台湾ビール3本に紹興酒1本空ける。
夕方、新幹線で台中へ移動。ホテルにチェックインした後夕食へ。成都路にあるオールド上海のイメージで人気のレストラン『上海新楽園餐廰』で東坡肉、上海湯包、蝦焼売、鶏と茸のスープ、糸瓜炒め、炒飯と昼に続き食べまくる。ここでも台湾ビールを2本に紹興酒1本を鯨飲。
腹ごなしに日本時代の古民家を改造した茶芸館『無為草堂』で高山茶を飲みながら油を落とす。

●10月19日
朝から車をチャーターし古都・鹿港を訪れる。台湾最大級の馬祖廟(天后宮)に参拝し九曲巷と呼ばれる古い煉瓦の路地を見学。結構歩いたところで昼食。お店はドライバー推薦の店『木生小吃部魚翅専売店』という問屋のような海鮮料理屋。鼠ハタの清蒸と味噌汁、ボイルした海老、とこぶしのステーキ、蛤炒め、焼きそばで満腹に。再び午後いっぱい鹿港観光後台中へ戻り、新幹線で台北へ。
台北のホテルチェックイン後、ちょっと遅めの夕食。超有名店『鼎泰豊』は日曜日とあって黒山の人だかりだったので同じ永康街の小龍包の名店のひとつ『群香品』に入る。小龍包に蟹粉焼売、蒸し餃子に鶏のスープ、豚耳、キャベツ炒めに炒飯を選ぶ。食後は台北の茶芸館の老舗『紫藤廬』へ。やはり古い日本家屋を改造した店で畳の部屋で和みながら凍頂烏龍茶でこの日も内臓の油落としに専念。さらに深夜までやっている永康街のBar『CUBE』で飲んだくれる。

●10月20日
午前中、故宮博物院を見学した後、昼食は圓山大飯店の広東料理『金龍餐廰』で飲茶。午後は基隆と九份まで足を伸ばす。九份でも『阿妹茶楼』で高山茶を賞味。台湾旅行もこの日が最後の夜。夕食は台北に来るたびに一度は訪れるごひいきの江浙料理『秀蘭小吃』へ。蒸し鶏の冷製、糸瓜と蛤の清炒、無錫排骨(甘辛煮のスペアリブ)、白菜獅子頭(ロール白菜の肉団子)、剥き小エビの炒め物と平らげ、お店の名物の菜飯(青菜まぶしご飯)を締めで頼むと残念ながらこの日は出来ないとのことで白飯で代用したが、おおむね満足。食後はマッサージでじっくりもまれた後、林森北路(日本人クラブ街)で打ち上げ。駐在時代からいきつけの『麻美』で台湾美人に囲まれカラオケ大会、気がつくとシーバスのボトルが軽く空いてしまっていた。

●10月21日
JL648便にて帰国。桃園国際空港の点心ショップにて台湾ビールで最後の乾杯。思えばよく食い飲んだ4日間であった。成田到着後、仕事の連絡が沢山入っていたので会社に立ち寄りメール連絡をした後、『明治屋2nd』に顔を出して帰国報告。

●10月24日
『明治屋2nd』で台湾に同行したお二人と反省会。お二人とも“すごく楽しかったし美味しかった”十分に満喫できたと感謝される。

●10月27日
横浜みなとみらいでの取材終了後、同行したライターのraku氏と『ハードロックカフェ』で軽く一杯。世界中に展開するロックファン向きのお店ということなのだが(店内装飾とか)、なんか雰囲気が健全すぎて不良オヤジロッカーとしてはいまひとつ落ち着かない。

●10月30日
品川での打ち合わせの後、T通信NM氏、HR氏と品川駅高輪口のパチンコ屋の地下=秀和品川ビルの居酒屋街でちょい飲み(店名は失念)。開発著しい品川でここは昭和から時間が止まったように小さな居酒屋がひしめいていて、安サラリーマンのオジサンたちのサンクチュアリとなっている。ハッピーアワーの生ビール中ジョッキで200円は安い!銀杏、エイヒレ、ポテトサラダをつまみにちょいと一杯が二杯に、三杯に。

●10月31日
この秋休刊となった雑誌「カイラス」編集部の中締めのお疲れ様会に参加。場所はおしゃれな雑誌らしく六本木の隠れ家的ワインバーの『祥瑞』。お店が選んでくれたワインも食事もすごく美味しかった(茹でたイベリコ豚は絶品!)。突然の休刊でバタバタしていたのも一段落ついたのか皆さん意外と晴れやかで、不景気な話はぶっ飛ばせとばかり2次会のBar『狼屋』で店においてあるドラムセットとギターで久々深夜まで大騒ぎ。お疲れ様でした。