2008年11月23日日曜日

OH! CAROLE


連休初日、東京国際フォーラムにキャロル・キングのコンサート「Welcome to My LivingRoom Tour」に行く。昨年、メアリー・J・ブライジ、ファーギーとともに17年ぶりに日本のファンの前に姿を見せたが、今回は待望の単独での公演である。

彼女は元夫のジェリー・ゴフィンとともに1960年代初頭から10代でソングライターとして活躍していたわけだが、もうすでに年齢は66歳を数える。“私のリビングルームにようこそ”というコンセプトで舞台上にはソファが置かれ、本人のピアノと二人のギターのサポートメンバーのみによる演奏だが、本当に大人の格調に満ちた落ち着いた雰囲気を醸し出していた。俄仕立ての日本語も交えたMCもハートウォームな人柄を感じさせる。さすがに既に数回の公演をこなしてきたので声は若干割れていたが、素晴らしい声量で70年代大ヒットとなった「Tapestry」の頃と変わらぬ年齢を感じさせないディーバぶりを披露してくれた。

席が2階席のかなり後方だったのでステージ自体はドームコンサート並みにしか見えなかったが、国際フォーラムの音響はコンサートをじっくり堪能するには申し分ない。20分の休憩を挟んでの約2時間、60年代からの彼女のヒット曲の数々に自分の生きた時代を投影させながら聴いていると思わず胸が熱くなってしまう。
まあ、年齢層が高いコンサートではあるが、“一緒に”と促された「A Natural Woman」での客の反応はいまひとつ遠慮がちだったもののアンコールで「So Far Awey」「You've Got a Friend」と続き、最後に「Locomotion」でしめくくったときには期せずして会場はスタンディングオベイション。いや~、実に胸に染み入る素晴らしいコンサートでした。

来月にはWOWOWでの中継があるとかで、もう一度彼女の“リビングルーム”へ招待される日が今から待ち遠しい。

0 件のコメント: