2013年4月29日月曜日

週間呑みアルキスト4.1~4.21




●4月1日
新年度、8回目の会社創立記念日でもある。よく続いたものである。『明治屋2nd』にてひとり秘かに祝杯する。ここのお店も8日で8周年。同時期に店開きしたもののこちらは神保町でも人気店である。こちらも何とか頑張って10周年にはパーティーでお世話になりたいもの。

●4月3日
日本代表がヨルダンでW杯出場を決め切れなかったこともあり、某社に出していた雑誌の企画もあえなく頓挫。企画をともに提案していたKGカメラマンと、元編集者KJ氏も参加して神保町のうどん店『野らぼー』にて残念会。『明治屋2nd』にハシゴ。

●4月10日
T出版O社長、デザイナーAK氏とすずらん通りの居酒屋『八吉』で一杯。従業員の女の子が仕入れている魚の現物を見せに来るので頼まないわけにもいかず久々に魚三昧。


●4月12日
ライターTM嬢と打ち合わせ後会食。山椒たっぷりの激辛麻婆豆腐で有名な小川町の『四川一貫』へ。昔界隈に居たS商事の先輩から教わった店だが、S商事の台湾チームの根城だったそうだ。
台湾のホテル仕込みの親父は半分引退し2代目が調理の腕をふるっているが変わらぬ味を保っている。辛さを中和させるため神保町のBar『KLINE BLUE』へ。

●4月13日
T出版O社長と神保町の沖縄ダイニング『東京アチコーコー』で一杯。O社長は痛風気味ながらオリオンビール目当てだったが、残念ながらこの日は品切れ。結果的にオーガニックの飲み物で結果はオーライと思うのだが。

●4月15日
A誌の取材で教員評論家尾木ママこと尾木直樹氏インタビューの立ち合いで六本木のANAインターコンチネンタルホテルへ。取材前の条件ではいろいろと事務所から注文があったが、本人はサービス精神満点で話も面白く聞けた。最近の大学生を中心にソーシャルネットワーク時代に育った若者たちの実態を聞いたのだが、街には真新しいスーツの新入社員と思しき連中があふれている時期だけに帰り道でもその手の子たちを見かけるとなんだか自分がぐっと年をとってしまったようで複雑な心境に。

●4月18日
来月より事務所をシェアする都合上、2年にわたってわが事務所に飾ってあった仏頭を持ち主の編集者KN氏に返還する。荷造りを終えた後会社の近所の割烹『卯佐』で冷酒を味わいつつ、ホタルイカの刺身をつつく。仏頭はやはり同業の事務所に落ち着くらしい。2年にわたる加護に感謝。

●4月19日
T出版O社長と神保町中華の老舗『源來軒』へ。新メニューで麻婆麺なるものがあったので注文。『四川一貫』ほどではないが、そこそこに山椒が効いていて美味。甕だし紹興酒ですっかりいい気分に。






2013年4月17日水曜日

老人映画花盛り




今週の業務試写は英国映画『アンコール!!』(ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督)。『ブラス!』『フルモンティ』といった笑って泣かせる英国ハートウォーム音楽ものの系譜だが、今回は老人の合唱団のお話。合唱団といっても歌うのはマーサ&ヴァンデラス、チャカ・カーン、モーターヘッド、シンディ・ローパーといったノリノリの楽曲。演じるは英国の二大名優のテレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイヴというコンビ。夫婦愛に満ちた二人の微笑ましい関係もさることながら連れ合いを亡くす喪失感、息子とのすれ違う心象を描きながら、コミュニティに参加する老人たちの前向きさに心打たれる。そしてお約束のコンテスト参加の大団円での拍手喝采と泣かせどころも満載だ!

今年は『愛アムール』のジャン・ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァの老夫婦ぶりが話題になったが、テレンス&レッドグレイヴたちもなかなかどうして見ごたえのある老人ぶりを披露する。あの『コレクター』野郎が?あの『裸足のイサドラ』がか?と往時を知る人間にとってはその老けぶりはなかなかショックだが、こういう風にチャーミングに歳をとれたらと感じさせてくれる演技はさすが。三國連太郎ももう少し元気でいてくれたらスーさんとかじゃなくて晩年のハマり役がもっとあったのにとちと考えてしまった。それにしてもなんだか英国社会の老人問題に対するまなざしが日本より格段に優しく映る。彼らの間にも老老介護や団地の孤独死とかの問題はないのだろうか?

しかし最近は老人映画が妙に増えだした。これもやはり高齢化社会という世相が反映されているのだろうか。
今年も邦画の『ペコロスの母に会いに行く』も控えているし老人ものが今後ある種映画のトレンドになる様な気がする。

『アンコール!!』は6月28日よりTOHOシネマズシャンテにて公開。

2013年4月10日水曜日

週刊呑みアルキスト3.11~3.31





●3月13日
ライターTM嬢経由で、K社系列BW社のOT氏が相談がある旨連絡があり、3人で事務所の近所の台湾料理『台南坦仔麺』で会食。聞けばOT氏は人事異動で海外事業関連部署へ動くとかで、アジアでのコンテンツビジネスの現状などを伺いたい由。出版社も海外へのコンテンツ輸出に活路を見出そうとするのも当然のことだろう。逆にさっそく当方への仕事発注を売り込む。BAR『KLAIN BLUE』にハシゴ。大雨に降られ終電近くまで粘る。

●3月16日
デザイン会社NN社のOG社長と同社の女子2名、同じくデザイン会社を営むAK氏と女子1名の参加で、白銀高輪のイタリアン『トランテッラ・ダ・ルイジ』で食事会。窯焼きのナポリスタイルの本格的なPIZZAが楽しめ、ホールの従業員もイタリア人とあってちょっとした旅行気分。楽しく店が終わる夜遅くまで騒いでいたらもう終電が危なくなってしまう。呑み足りないメンバーと覚悟を決めてつきあうことにして渋谷へ移動。公園通り下のカラオケBOX『パセラ・リゾート』で久々に朝方まで。帰宅後沈没。

●3月20日
隣の『明治屋2nd』の常連さんグループと神楽坂『鳥茶屋』にて宴会。むかしK社在勤の際たびたび使わせていただいたお店。雰囲気がある個室の割にはうどんすきのコース料金もお手ごろでけっこう腹いっぱいになる。2次会は休日なので選択肢が限られてしまいなかなかいい店が浮かばないが、一計、新宿に移動し昭和歌謡を映像つきで楽しめる『ヤングマン』へ。参加者それぞれの世代のつぼにばっちりハマり大盛り上がり。

●3月21日
日本サッカー狂会会員にて74年の西ドイツ大会からW杯現地観戦をしているというTJ氏とお仲間のつわものおじさんサポ3人が神保町で会食するというので合流。BAR『KLAIN BLUE』で待ち合わせた後、ビアレストラン『放心亭』へ。皆さんそろって6月のコンフェデレーションカップのブラジル現地観戦を予定しているということで旅の打ち合わせも兼ねての会合でもありうらやましい限りだ。サッカーと旅の話で楽しいひと時を過ごす。


●3月22日
曙橋のデザイン会社MM社恒例のガレージバーベキューに参加。石川県直送の魚介類と牛肉をふんだんにいただく。帰り道、新宿2丁目の『t's bar』に立ち寄る。

●3月25日
今年は観測史上2番目に早い桜の開花ということだが、この日は寒の戻りで肌寒い1日。T出版OK社長、デザイン会社SB社AKI氏と誘い合わせて神保町の九州居酒屋『熱中屋』にてもつ鍋に熱燗、ひさびさの郷土食おきうとなぞをつまみに飲む。

●3月26日
この日は世界で一番早いW杯本大会出場決定がかかった大一番アウェイのヨルダン戦。キックオフは時差で11時から。中継までの間『明治屋2nd』で一杯入れて気勢を上げてから家に帰りその瞬間を待つ。しかしながらヨルダンがホームの利を生かし、気合の入った攻勢の前に本田、長友を欠いた日本代表は大苦戦。前回6-0と快勝した相手に1-2のよもやの敗戦。6月4日の豪州戦まで出場決定はお預けとなった。早々にフテ寝。

2013年4月5日金曜日

70年代フレンチエンターテイメントの実録作品




今日の業務試写はフランス映画『最後のマイ・ウェイ』(フローラン=エミリオ・シリ監督)。おじさんのカラオケ愛唱歌でもあるシナトラの『マイ・ウェイ』の原曲をうたったフランスの人気歌手クロード・フランソワの伝記映画である。クロード・フランソワは39歳で夭逝し、日本じゃいまいち知られていなかったがフランスの60~70年代の超スーパースターだった人。

『マイ・ウェイ』は「いつものように」という彼の曲をポール・アンカがカバーしてシナトラで世界的にヒットし、エルビスやシド・ヴィシャス(布施明もだけど)までがカバーした。劇中でもそのシナトラはじめジョニー・アリディ、ジルベール・ベコー、オーティス・レディングといった当時のエンターテイナーたちが次々に登場する。みなそれなりに特徴をよくつかんでいるが、フランソワ役を演じたジェレミー・レニエ自体もそっくり。とりわけ彼が恋人にしていたフランス・ギャル役のジョセフィーヌ・ジャピという女優さんは瓜二つで、実は中学生のころ彼女の大ファンだっただけに本当に感情移入してしまった(こんなに可愛い娘傷つけるなんて!と映画とはいえ思わずむかつきまくってしまったよw)。

フランソワ本人は病的なまでに神経質で嫉妬深く傲慢ないやな奴なのだが、スーパースターでいることの孤独感とか、人気を保つことに対する焦燥や不安な感情の起伏などがよく表現できていて人間ドラマとしてなかなか見ごたえがあった。フランスでは昨年公開されるや1週間で100万人を動員する大ヒットだったそうで、今でも彼の衰えぬ人気を示しているようだ。 また、60年代から70年代にかけてのパリの雰囲気が実によく再現されていて、音楽ファンじゃなくてもあの懐かしいポップでオシャレな時代を疑似体験するだけでも楽しい。

というわけで、本日は家に帰って段ボールにしまい込んであるフランス・ギャルのドーナツ盤を引っ張り出すことと(Youtubeでも見られるけどね)、次のカラオケの持ち曲は久々に『マイ・ウェイ』にしようと心に決めたのであった。

Bunkamuraル・シネマにて初夏ロードショー。