2012年1月25日水曜日

おはようタソス・・・


ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロスが24日、バイク事故に遭遇して死亡したとの報。
享年76歳。
新作『The Other Sea』撮影中のピレウス港にある映画セットに向かう途中だった。

『旅芸人の記録』は何度も何度も繰り返し観た大好きな映画。

朝から聞いた悲しい挨拶…
エレクトラがオレステスの柩にしたように、拍手で送りたい。

2012年1月22日日曜日

週間呑みアルキスト1.1~1.22


●1月1日
恒例天皇杯で昼から国立競技場へ向かう。午前中にはなでしこの日本選手権決勝も同会場でやるのでちょっと興味もあったが、朝からの屠蘇酒が効いて午後からの男子決勝のみの観戦に。J2で優勝したFC東京と、同じくJ2の京都という組み合わせはいささか地味ではあるがそれでも客の入りはすごくいい。天気も良かったので少し寒かったがビールを飲みながら初サッカーを楽しんだ。終了後神保町へ向かい会社の地元の三崎神社に初詣。よき年であるように祈る。

●1月2日 3日
箱根駅伝をテレビ観戦しながら1日中、家呑み。母校が5位と大健闘したのでまた気分が良くなり呑み続け、寝たり起きたり飲んだりの3が日をだらだらとすごす。

●1月5日
神保町はこの日から仕事始めの会社が多いようだ。ご近所のT社O社長がビールとともに来社、向かいのデザイン会社Aki氏を誘い、水道橋の『うまか門』でモツなべをつつきつつなんとなく会社のほうも始業した。帰りがけに新宿2丁目の『t's bar』に立ち寄り次週のインタビュー取材の撮影場所提供のお願いをかねて1杯。

●1月6日
台場某局の編集会議が早々に行われる。スタッフのSM嬢、TM嬢と終了後新橋に出て、カレッタビル地下の居酒屋『鍛冶屋文蔵』で新年会を兼ねて打ち合わせ。社に戻った後、この日から営業の『明治屋2nd』にも挨拶がてら初呑み。

●1月7日
ひばりヶ丘在住の編集者KN氏、と代理店OBのKT氏とひばりヶ丘で地元呑み。焼肉屋の『千里』で虎マッコリを賞味。福島県の日本酒の蔵元がつくる濃厚かつ甘酸っぱい虎マッコリの芳醇な味わいに文字通り酔いしれる。焼肉でパワーアップしカラオケ『PLAZA』で英語縛りで放歌高吟。

●1月10日
TN社のTN部長とIB氏が新年の挨拶周りで来社。隣の開けたばかりの『明治屋2nd』に移動して軽い挨拶呑み。

●1月11日
夕方からA誌の取材で噺家の林家たい平師匠をインタビュー。新宿が指定場所だったので、いつも行っている『t's bar』を早めに開けてもらって撮影。師匠は笑点の人気メンバーだが気取らず謙虚な人柄である。心癒される話であっというまに時間がたつ。さすが人の心をつかむのが仕事のプロだけのことはある。取材終了後は編集者KN氏と落ち合い、高田馬場の中華料理『平大将』にて月例の中国語を話す会に参集。大連出身のSY嬢と旅行用会話集を参考書にして脱線しながら会話を楽しむ。店のおばちゃんからは、楽しくやるのはいいけどちゃんと勉強しなきゃ身につかないよ、とチクリ。その通りですね。

●1月13日
東急緑ヶ岡のイタリア料理屋『ポルトフィーノ』にてFK誌の取材で横浜マリノスの公文スカウトにインタビュー。公文氏は鎌倉高校から青学大を経て日本リーグの古河、フジタでプレー、在籍中にスタートしたJリーグではベルマーレ平塚、横浜FCでプレーした。J時代のプレーは良く見ていたので少し懐かしさを感じながら話を聞いたが、なかなか誠実な受け答えで現役時代のハードワークを惜しまない一生懸命のプレースタイルを思い出した。

●1月14日
仕事で遅くなって『明治屋2nd』で終電までのひとときを過ごすが、都営新宿線が点検遅延で新宿から先の乗り継ぎが出来なくなるというアクシデント。こうなりゃどうせタクシー帰宅にならざるを得ないと肝据えて同方面に帰るため一緒だったライターのOG嬢を誘って二丁目の『t's bar』で延長戦。


●1月15日
神保町きっての人気ラーメン店の店主NS氏と、ST嬢の結婚披露パーティーが、これまた地元の『エスペリア』で開催。NS氏とST嬢は『明治屋2nd』で知り合って今日の日を迎えた。そんな出会いもある立ち飲みBARというのもなかなかアットホームで、こちらもいつも常連さん一見さん問わずにお客さんが集まるのも良く分かる。NS氏の披露宴といことで周辺の飲食関係の店主さんたちも大勢集まっていた。どうかお幸せに。

●1月17日
A誌をお願いしている編集者のAR嬢と打ち合わせ終了後、神保町『東京アチコーコー』にて会食。AR嬢もかつてのK社時代の後輩なので昔話でついつい話が弾み、気がつけば赤ワインを結構な量飲んでしまいいい気分に。この店も常連さんたちが多い人気店でこの日もお茶の水の出版社ST社のIT氏やYK嬢など知人と遭遇する。

●1月19日
FK誌の取材で柏レイソルの小見幸隆GMを取材、柏の日立台のクラブハウスに出向く。小見氏といえば読売クラブ草創期のメンバーでジョージ与那城、ラモスらとプレーし日本代表にも選ばれた人で、その後長くヴェルディのコーチを務めていた伝説の人だ。インタビューも豪快な人柄でオフレコ話のオンパレード、楽しい取材と相成った。J1優勝を受けて日立台スタジアムもさかんに増築工事が進められていて優勝することの影響の大きさを改めて実感する。Jリーグが始まった頃にここには何度か来たことがあったが、スタジアムの隣に当時からあったレイソル一色のラーメン屋『珍来』で久々の食事。

2012年1月21日土曜日

これしきでSHAMEかよ


今年初の試写は16日に観た『SHAME‐シェイム』。NYを舞台にセックス依存症の男の精神の荒廃を描いた作品。主演のマイケル・ファスベンダーはこの作品でゴールデングローブ最優秀男優賞にノミネートされ第2のデイ=ルイスの呼び声高い気鋭の男優。セックスにとりつかれた男というマイナスイメージにもなりかねない難しい役どころに挑んだ。ちょうどゴールデングローブ発表の日だったがジョージ・クルーニーに持っていかれてしまったのがちょっと残念。

上映前のプレスで読んだ宣伝会社の煽りではなんだか公開が危ぶまれる程の描写ということで期待して(!?)いたのだが、さほどハードな描写があるわけでもなく、その辺によくいるむっつりスケベな男ぐらいにしか思えず、性情報が氾濫するわが日本の正々堂々たる猥雑さの方がよっぽどビョーキじゃないかと思えてしまう。でもマイケル・ダグラスやタイガー・ウッズみたいな有名人もこの依存症に苦しめられ、社会的問題にもなるほどなわけで苦しんでいる人も多いようなので、軽はずみなことは言えないのだが。
まあ、ファスベンダーがニューヨークのハッテン場をさすらうあたりに主題のSHAMEたるクライマックスではあったのだが、われらが園子温の方がよっぽど描写的にはショック度は大きいのではないか。

気に入ったのはファスベンダーの妹役の英国人女優のキャリー・マリガン。ちょっと体型が崩れ出したファニーなアラサー女を可愛らしく演じている。ファスベンダーに地下鉄内で目でナンパされるちょい役のルーシー・ウォルターズにもちょっとそそられた。もちろん映画の主人公のような劣情までは感じないけどw。

監督は大スターのスティーブ・マックイーンと同姓同名。2008年にIRAの活動家ボビー・サンズの凄絶な獄中闘争を描いたデビュー作『Hunger』が世界中の映画祭で激賞されたそうである。『SHAME-シェイム』にはさほど心動かされることはなかったが、むしろこちらのデビュー作が観たい気がする。

2012年1月15日日曜日

縁起良しの初イベント


年明けから、なんだかんだ取材や原稿書きで少しも休んだ気分にもならず、いい歳こいて現場仕事に追われる日々が続く。松が明けた、なんて情緒に浸れぬままあっというまにもう1月も半ばである。

それでも元日の天皇杯観戦、三崎神社への初詣、仲間内の新年会と、恒例行事だけは消化はしているが、2月発行の媒体作業でバタバタしてしまい、ブログの更新もままならないような状態である。
かかる状況で、本日は久しぶりに宴席に呼ばれいい気分転換となった。

神保町の行列ができる人気ラーメン店の店主と、毎日のように顔を出しているご近所のスタンディングバーのお客さんの結婚式後のパーティーへのご招待だったのだが、おふたりともそのバーでの飲み仲間なのである。会社組織を離れてしまってこの年になると冠婚葬祭は「葬」ばっかりで、「婚」なんかはめったに無くなってしまった。今回新郎新婦も“いい歳になって”と照れていたが、それでも1972年、74年生まれというから自分と比べずいぶん若い。彼らが生まれた頃はもう火炎瓶投げたりや投石をしていたから、思えば歳をとったものだ。
気がつけば周りは初老の不良オヤジばかりという交友関係で、やはり年下の人たちとのもっとコミュニケーションを図っておくことも大事だとつくづく思う今日この頃である。

それにしても年頭から忙しいのは良いことだとよその連中から言われるのだが、根がのんびり屋で水瓶座のB型という高等遊民指向の自分にとっては、貧乏暇なしというのはあまりありがたいものではない。団塊の世代からやや遅れてきた世代としては勝逃げもままならず、今後も老体に鞭打つしかないのだろうが、50も後半を迎えるにあたって今年くらいからは少しは自分の人生を楽しむような日々が送りたいと、幸せそうな年下のカップルを見て思わずため息が出てしまった。

手始めに、今年は6月に欧州選手権でポーランドに行くぞと心に決め、気合を入れ直すことにしよう!絶対その時は何があろうと仕事は入れずにすむように調整しなければなるまい。

あ、そうそう、Nちゃん、Sちゃんおめでとうございます。末長くお幸せに。