2012年12月23日日曜日

檀一雄展



自宅のそばにある石神井公園ふるさと文化館で開催中の「生誕100年檀一雄展」を観に行って来た。
地元の施設だけにたいした展示もあるまいと思っていたが、なかなか貴重な書簡や書画、写真などが生涯を追って集められていて見ごたえがあった。

檀一雄氏の石神井の居宅は私の実家のすぐそばにあり、幼少時からご家族とは馴染みがあるので、昭和30年以降の写真は特に懐かしい。
盟友坂口安吾が狂気にかられ100杯のカレーを注文したという現存する食堂で一杯やりながら孤高の作家たちを偲んでみるか。

2012年12月10日月曜日

週間呑みアルキスト11.19~12.9




●11月23日
三連休初日、V社のパンフ制作の最終入稿のため連休返上。ライターのTM嬢、SM嬢とすずらん通り「SANKOEN」で食事。この1年本当にこのスタッフと飯を食っている。

●11月25日
休日の神保町は中華料理かチェーン店、ファストフードくらいしか開いていない。この日はライターSM嬢と「大戸屋」で食事。翌日が健康診断なのでビールもほどほどに。

●11月26日
V社のパンフが校了。プチ打ち上げでTM嬢、SM嬢とともに九段下の南欧ダイニング「ボン・ビブール」へ。南欧ということでパスタとかもあるが一応スペイン料理が基本メニューのようだ。タパス何品かと締めのパエリアを頼んだがナンちゃってスパニッシュにしてはそこそこ行ける。値段もリーズナブル。靖国通り沿いのBAR「クラインブルー」にハシゴ。

●11月28日
校了も終わったので早い時間から『明治屋2nd』へ。久しぶりに新宿2丁目に足をのばし『t'S bar』にハシゴ。

●12月1日
Jリーグ最終節。降格圏のチームのサバイバルマッチが面白い。ファンにとってはやきもきするだろうが、往々にして優勝以上にドラマチックな結末が展開する。ビールを飲みながら各試合の中継をチャンネル変えながら見守る。新潟が前節に続き2連勝。ガンバ大阪が磐田に敗北を喫し、新潟が奇跡の残留決定。結果ガンバと神戸がJ2降格。

●12月2日
早明戦をテレビ観戦しながら、昼から家呑み。ロスタイムで明治大逆転。かつては国立につめかけたものだがジャージーがツルツルになってからすっかり面白くなくなって足が遠のいていたが、こういう試合を観ているとやはりスタジアムに行きたくなる。

●12月4日
出版社EB社のST氏、KH社のKN氏と九段のBar「GOSH」で吞み会。二人とも会社の幹部として活躍中だが、最近の出版事情はやはり大変なようでついつい仕事の愚痴や悩みが話題の中心に。彼らよりたっぷり15歳以上年長の立場だが、組織から外れて長いのであまりいいアドバイスも出来ずもっぱら聞き役に回る。新宿に流れて「t's bar」へ。


2012年12月7日金曜日

ヒンデンブルグ



1937年ニューヨーク郊外で起きた、ドイツの飛行船ヒンデンブルグ号の爆発炎上事故をテーマに、米資本家とナチの隠された陰謀を暴く歴史ミステリー映画『ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀』の試写を観る。

ドイツのTVムービー用に製作された作品のようだが、たっぷり予算はかけられているようだ。現存する設計図を基に再現されたというヒンデンブルグの迫力は、SFXが駆使されているとはいえ迫力満点。航空オタはそれだけでも見る価値あり。
 とってつけたようなラブストーリーとか家族愛とか、ドイツ人俳優が皆英語をしゃべったりとか、陰謀もいまいち練れてねーよ、と幾多ある不満もラストの迫真の爆破シーンですべて帳消し。実際こんな事故でよく62人も助かったもんだと思ってしまったよ。

90年代結構好きだったグレタ・スカッキのオバサン化にはちょっとショックだったけど。 

2012年12月6日木曜日

詩と音楽


友人からのお流れの招待券でトッパンホールのクラシックコンサートへ。

プログラムはドイツを中心に活躍するピアニストの河村尚子さんと、ドイツのソプラノ歌手クリスティアーネ・エルツェによるリート(歌曲)。

リートをちゃんとリアルで聴くのは初めての体験。セットリストはシューベルト、ウェーベルン、ブラームス、プーランク、リヒャルト・シュトラウスから数編づつ。いずれも1曲1曲は短いのでパンフレットに邦訳された詩(ハイネやゲオルゲ)を追いながら聴けるので判り易かったし、エルツェ嬢の伸びやかでよく澄んだ声は聴きごたえがあった。ただドイツ一色の中で唯一プーランクだけがフランス語だったが全然フランス語に聞こえなかったw

解説書のプロフィールによるとエルツェ嬢は20世紀音楽に注力しているようで、ナチによって頽廃音楽として弾圧されたユダヤ系作曲家の歌曲でリサイタルやCDを発表しているとのこと。機会あればこちらも是非聴いてみたいもの。

トッパンホールも初めてだったがウッディな作りのホールで音も柔らかくなかなか素晴らしい環境だった。

2012年12月5日水曜日

140越え


 年に1回の健診で血圧測定で初めて140を記録してしまった。

いままでは比較的血圧は安定していて医師からはかつておほめの言葉をもらっていたこともあったのだが、昨年初めて「高めですね」と言われ驚いた。気にしつつはいたのだが今年はついに高血圧の分岐点ともなる140を記録してしまったのである。

もちろん加齢もあろうが生活習慣に根差すところは明らかで、飲酒、外食、運動不足の3要素が確実に数値を押し上げているわけだが、こればっかりはすぐに改めよと言ってもなかなか出来ることではない。まあ友人たちに言わせれば、「140なんてまだまだ」「俺なんて医者から降圧剤飲まなきゃ死ぬよって脅された」とか大した部類には入らないらしいが、高血圧自慢をしていてもはじまらない。

中村勘三郎が逝去した。何とか言う肺の疾患だが、元は食道がんだ。
昨夜よく行く飲み屋の大将が食道がんになったことを聞き、そういえば仕事で付き合っている高校の1級後輩も肺がんの闘病中だったことを思い出し、われわれも気をつけなければねなどと会話していた矢先のことで驚いた。

勘三郎は1級下の同じ歳。学生の頃、在学していた八十助(現板東美津五郎)を訪ねて来ていたのを見かけたことがある。歳が近い人の訃報は本当に身にしみるものがある。心から哀悼の意を表したい。

晴れて140を超え、立派な生活習慣病予備軍に加わってしまった今、明日はわが身を自戒しつつ、せいぜいガンジーの言う「明日死ぬことを考えて、今を生きよ」を肝に銘じて生きてかねばなるまい。

まずは少し身体を動かそう。仕事もそこそこにしなければ。