2013年7月22日月曜日

昭南島の朝ぼらけ

先週、8年ぶりにシンガポールに旅行してきた。東南アジア地域の金融センターとして躍進する国だけに8年という時間の経緯は当時の記憶を根底的に覆すような変貌ぶりで、すっかり浦島太郎のような気分に陥ってしまった。それにしても円安ということもあるのだろうが物価はなんでも高く、いささか閉口させられたが、それでもたまに海外に出るとやはり精神的に気分は高揚し、つぎはどこどこにと旅ごころが喚起されてしまう。

今回の旅行は8年ぶりの変貌ぶりを確認するだけではなく、編集仲間のKN氏が、自分の以前の部下が現地で起業したがっているので、なんか仕事につながらないかということで、一応ビジネスの視察という意味もあった。
自分が失敗したということもあるが、実際シンガポールで起業しても日本人社会相手にサービス業を展開するならともかく、シンガポーリアン相手では人口も商圏も小さくなかなか難しいと思うし、あまり過度の期待はしないほうがいいとKN氏にも伝えてあったが、まあ百聞は一見にしかずということでわざわざ出向いてきたというわけである。

KN氏の部下だったKB氏はまだ20代後半。東大大学院で数学を研究していたという経歴を聞かされていたが、実際会ってみると単なる(失礼)アニメオタク青年で拍子抜けしたものの、彼の奥さんを交えて1日色々な場所に付き合ってもらい話をしているうちに、物静かなうちにもやはり若さというか失敗何するものぞというような熱みたいなものも感じて、あまり後ろ向きなことばかり言っていても仕方がないような気がして、こんなのはどうだろうとか、こういう連中狙えばなどと、こちらもついつい引き込まれてしまう。
シンガポールはともかくも、閉塞した日本でこんままうだうだしているなら、本当にもう一度アジアで何かにチャレンジするのも悪くはないななどと改めて思ってしまった。

またシンガポールに続き近々台湾にでも行くことにしたい。


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