2011年9月10日土曜日

秩父宮


ラグビーシーズンの開幕を告げる、関東大学ラグビー対抗戦グループの秩父宮に、4年ぶりでわが母校が帰ってきた。オープニングマッチでいきなりの早稲田との対戦で、1部復帰の晴れ舞台として相手に不足はなさすぎ(笑)母校にとってはシーズンわずか1試合の秩父宮だが例年の楽しみだったので久しぶりに応援に駆け付けた。

この3シーズン2部に低迷したわが母校。校技であるラグビー部の復活を目指し、ここ何年かは高校日本代表の逸材も入部させたり積極的に補強を図り、昨シーズンは2部で圧倒的な優勝で入替戦も立教を下しての1部復帰であった。今年も花園で活躍した高校のスター選手が何人か加わり、こりゃ勝てないまでも早稲田に一泡吹かせるくらいのことはあるかも、と期待は膨らんでいたが、いざキックオフと同時に早稲田の鋭い突破になすすべもなく、トライの山を重ねられてしまった。

結果は12-69。軽くひねられてしまったという感じだ。FW戦で意地の2トライはしたものの、戦術眼も、テクニックも、激しさも、タックルもすべて明らかに点差以上に大きな差があった。やはり2部と1部の質の違いというか、やっているラグビーのすべてにおいて見劣りしてしまった。
それでも、久々の秩父宮で観る母校のジャージーは嬉しかったし、FW前3人が1年生という若い選手たちがこれから1部の戦いを重ねていく中でどれだけ伸びていくか楽しみでもある。
まあ、1部復帰即でいきなり勝てるとは思ってはいなかったが、点差は点差として次戦以降も頑張ってほしいと切に願う。

この日は日本ラグビー自体にとっても世界の壁に挑戦する日であった。青学×早稲田に続きニュージーランドで開幕したワールドカップの緒戦、日本対フランスがラグビーのメッカ・秩父宮のスクリーンでパブリックビューイングでの観戦イベントが開催されるため、大学の試合が終了した後も居残ってライブ中継を多くのラグビーファンとともに応援するお楽しみもあった。
日本はインターナショナルボードのこの強豪国に対して一歩も引かず魂の戦いを見せてくれた。後半、1時は21-25と追い上げ、場内を熱狂させた。これはひょっとしたら大変な歴史を目撃することになるかもしれないと思ったが、終了間際に体力が落ちたところで立て続けにトライを奪われ、終わって見れば21-47と大差をつけられてしまったのだが。

しかし、ラグビーはやはり面白い。最近はすっかりサッカーに興味の支軸が移ってしまったが、今日の秩父宮で過ごした1日は至福の時間でもあった。日本は次戦は大本命のオールブラックスとの対戦。母校は昨年度の覇者・帝京大戦との対戦である。
今年の秋はサッカーともども、ラグビーの結果でやきもきする日々が続きそうだ。

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