2010年11月14日日曜日

スポーツの秋満喫


毎年のことだが、11月中盤の週末はスポーツ観戦に出ることが多い。
今週末も大きなイベントが目白押しで、どの競技を観に行こうかと思案した。

13日は一昨年都立三鷹を選手権初出場に導き“三鷹旋風”を巻き起こした山下監督が新たに率いる都立駒場が、決勝に進出している高校サッカーの都予選の決勝、ドラフト組みの大学生が勢ぞろいする神宮大学野球選手権も捨てがたかったのだが、ここ何年か(昨年は長崎開催でさすがに行けなかったが)野球のアジアシリーズは欠かさず皆勤しているのでまずは恒例ということで千葉ロッテ対SKワイバーンズの日韓王者対決を勇躍観にいくことに。

自分の興味と巷の人気は必ずしも比例しないことも多いが、このアジアシリーズは最たるものでここ2年間は観客動員や経費の観点から採算が取れないことから冠スポンサーがつかず日韓チャンピオンチームだけの1戦勝負になってしまった。レギュラーシーズンの激闘の上、チャンピオンステージ、日本シリーズと続けば選手たちもいい加減休ませて欲しいというのが本音だろうが、野球という競技の国際的な位置づけをあげるためには国内リーグだけにとどまらず国際的カップ戦が重要なのは他の競技を見ても明らかである。こういう国際大会が花試合的に軽く扱われてしまうこと自体野球がドメスティックなローカル競技の域をなかなか出れない要因になっているだろうに。
今年もなかば客足はたいしたことがないと思って高をくくっていたが、先週地味なカードながら日本シリーズが7戦までもつれ込む激戦となった余韻が残っているためか、13日の東京ドームはシリーズを制した千葉ロッテのファンが続々とつめかけ一塁側内や指定席や外野席は売り切れで3万人を超す大盛況、いつにない盛り上がりにいささか驚いた。
ロッテもキャプテンの西岡、守護神小林宏がメジャー行きを希望しこれが日本での最後の姿になるのでロッテファンにとって観れば見逃せない一戦ではあるが、肝心のSK側はエースの金廣鉉を怪我で欠き、アジア大会の代表にも主力を持っていかれているので、いくら第2エースの門倉(中日→巨人)が凱旋先発を努めようともちょっと迫力不測は否めない。試合は清田のタイムリー、今江のホームランで案の定ロッテが危なげなく3-0で完封勝ちしてしまい、特にロッテファンでもないだけにいまひとつ面白みにかける観戦となってしまった。
ただし来年は台湾職棒球連盟主催で台湾での3カ国対戦が予定されているらしいので、そうなりゃ台湾での観戦ということになるのでこれはちょっと楽しみである。

試合終了後、同行の仲間たちが所要のため現地解散となってしまったので、時間がちょうど塩梅が良いのでその足で国立競技場で行われるサッカーのAFCアジアチャンピオンズリーグ決勝にハシゴすることにした。こちらの対戦はクラブワールドカップ出場権もかかっているのだが、今年は日本勢がすべて敗退していて韓国の城南一和天馬とイランのゾブアハンの対戦という日本人にはあまり意味のない対戦となってしまっていた。
こんなカードではよほど物好きか、団体で招待されている子供たちとかしか入らんだろうと思ってガラガラのスタジアムを想定していたが、あにはからんや城南サポーター中心にこちらも3万近い入り。城南は統一教会系企業がスポンサーなので動員にかけてはお手の物なのだろうが、数は少ないが在日イラン人・イスハファンから遠来のサポーターでイラン勢もにぎやかに気勢を上げていて意外な盛り上がりを見せている。
試合はスピードのある城南とテクニックのゾブアハンの真剣勝負で面白かったが、ポゼッション的に上回るも精度を欠いたゾブアハンの拙攻にも助けられカウンターから3得点した城南が3-1でアジアチャンピオンの座を獲得した。日本で観る外国のチーム同士の戦いもなかなか楽しめるものであるが、来年再来年はクラブワールドカップの開催地もUAEから日本に戻るので、是非日本のクラブがアジア代表となって欧州南米のナンバーワンチームに挑戦してもらいたいものである。


明けて14日の日曜日は、高校ラグビーの都予選の決勝。母校が2部落ちしてしまったので秩父宮通いもここのところめっきり回数が減ったが、昨年に引き続き高校生たちの熱き戦いぶりを応援しに午前中から駆けつけた。今年の第一代表の決勝は本郷と目黒学院の対戦。ここ何年か低迷していた目黒が久々に決勝にコマを進めてきた。伝統のエンジのユニフォームを見るのも本当に久しぶりだ。外国人留学生も交えて伝統の大型FWも健在だったが、試合運びに一日の長がある本郷にのっけから立て続けにトライを重ねられてしまう。後半は持ち直し五分以上の戦いぶりを発揮したが終わってみれば37-5で本郷が快勝した。
第二代表は国学院久我山対東京。こちらはいずれも昨年の予選優勝チーム同士。実力校のガチ対決に場内も盛り上がる。しかしながら常に先手を取った久我山が追いすがる東京に苦しみながらなんとか31-14で振り切った。しかし優勝した本郷も久我山も以前ほど絶対的な強さを感じない。確かに上手いしセンスも感じさせるがいまひとつ荒々しさに欠ける気がする。果たして正月の花園で東福岡や京都成章といった強豪にどこまで伍して戦えるのか気になるところではある。

秩父宮の隣の神宮球場では斉藤祐樹の早稲田が愛知学院と対戦していた、惹かれるものはあったがこの2日間のスポーツ漬けでさすがに生観戦はパス。帰ったら帰ったで女子バレー世界大会、ボクシングのマニー・パッキャオのタイトル戦と今度はテレビで気になる中継が待っている。Jリーグの結果も気になるし、あ、アジア大会もだし、そういやF1もあるんだよな。いや~忙しい!

0 件のコメント: