2009年7月25日土曜日

楽しい一文字


仕事の合間を縫って、池袋・東京芸術劇場にデザイナー石川明さんの個展「夢をかたちに 一字百姿」に顔を出す。石川さんはデザイン会社アイドマを率い、日本の名だたる企業ロゴを作ってきた凄い人である。この人が手掛けたJT,ANA,JTB,大和証券…日本人なら誰しもが目にしたことがあるロゴは枚挙にいとまがない。警視庁のピーボー君やモリゾー・キッコロだって石川さんの作品だ。

石川さんとは電通の友人を介して比較的古くから知りあっていたのだが、これまで仕事ではほとんど接点がなかったもののなんとなくそのフランクなお人柄に甘えて親しくさせていただいている。
その石川さんの初めての個展ということだが、「夢」「笑」「心」といった漢字一文字をデザイン文字としてタイポグラフィー百パターンで表現したものを、ずらりと並べるといういたってシンプルな展示である。だがこれが実に楽しい。なにか文字自体が擬態化していて今にも踊りだしたり、飛び出したりしそうな、そんな気分になってくる。漢字のもつ根源的なコミュニケーション力みたいなものを十分に感じさせてくれるのだ。

初日だったのでレセプションにも参加しご挨拶させていただいたが、会場にあふれんばかり詰め掛けた招待された皆さんも多士済々、仕事での活躍ぶりだけにとどまらない石川さんの人脈の広さに改めて驚かされた次第。

●第4回新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館 石川明「夢をかたちに」一字百姿展
東京芸術劇場展示ギャラリー7/24(金)~7/29(水)

0 件のコメント: