2013年1月6日日曜日
レミゼに感涙
今年初劇場映画鑑賞は話題の『レ・ミゼラブル』。ヴィクトル・ユーゴーの原作そのものではなくミュージカル版をヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウ、ヘレナ・ボナム=カーターといった豪華キャストで映画化されたもの。全編おなじみのミュージカルスコアにのせた映像表現の素晴らしさに圧倒されまくった。監督は『英国王のスピーチ』でオスカーに輝くトム・フーパー監督。昨年同賞を獲るまで『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパーと勘違いしていた自分が今思えば情けないが、年末テレビで『英国王~』も観て、その手腕に感心していたので、今回このフーパー違いの監督に改めて敬意を表したいと思う(トビーも好きなんだけどねw)。
オープニングのトゥーロンの徒刑場のシーンの迫力からして凄い、嵐のように打ち寄せる波をかぶりながら巨大な船を曳かされる囚人たち。SFXだと分かっててはいてもいきなり19世紀初頭の世界観の中にぐいぐいと引き込まれてしまう。話の縦軸となるジャン・バルジャンとジャベール警部のからみもさることながら、横軸として展開する1836年の復古王政打倒の6月争乱のコンフリクトシーンがまた泣ける。ヴァリケードにはためく三色旗と赤旗(史実では赤旗は後の1848年の2月革命かららしいが)、いつの時代でもヒロイックに戦う若者たちの姿に思わず涙してしまう。
ブロードウェイのオリジナルキャストが脇を固めているとはいえ出演陣はすべてアテレコ無しなのだそうで、今年のオスカーの呼び声高いアン・ハサウェイはじめ強面のラッセル・クロウにいたるまでこんなに歌唱力があるのかと驚かせられた。個人的にはコゼットよりもエポニーヌ役のサマンサ・バークスに魅かれたが、英国の舞台で同役を演じているということなので上手いわけである。
80年代後半から90年にかけて、仕事でNYに行く機会が結構あったにもかかわらずブロードウェイの公演を観ていなかったのが今にして思えば実に悔やまれるなあ。
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