2011年12月20日火曜日

二人の指導者の死


北朝鮮の金正日総書記死亡のニュース一色の日。奇しくもチェコのビロード革命の立役者だったヴァツラフ・ハベル前大統領も時を同じくして逝去。
かたや共産主義を私物化し、かたや共産主義を解体させた指導者であった。


私物化していた主を失った独裁国家の今後がどうなっていくのか?
まがりなりにも国民に権力を移譲した民主国家の指導者を追慕する人々の悲しみと、明日がまったく見えなくなった国民の悲しみが、こんなにも質的に異なっているのも皮肉なものである。


2012年は金正日体制の重石の取れた独裁国家が、中東を席巻したアラブの春に続き、22年前に東欧で人々が味わった自由を甘受できるようになるのか?
願わくば、次の国民の涙が喜びの涙とならんことを。

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