2009年10月15日木曜日
やらないよりは
日本代表10月の3連戦、ラストゲームは“アフリカの隼”トーゴ代表を相手に5-0の大勝でしめくくった。
この日のトーゴは本来のニックネームとは程遠い代表という名もつけたくないようなチームだった。そりゃそうだろうアデバイヨルがシーズン真っ盛りのプレミア投げ出して親善試合で30時間も飛行機に乗って極東の果てまでやってくるわけがないし、ワールドカップ予選の敗退が決まった直後の脱力状態で14人もよく集めたと逆に思ってしまう。結果は勝とうとする覇気も意欲もない、ピッチに立ってかろうじて試合を続けただけの烏合の選手たちが、なすべくもなく失点を重ねただけのことでしかなかった。長旅の上休むまもなく試合をやらされる選手たちが気の毒ですらある。代表の国際試合を待ち望んでいた仙台のファンには申し訳ないが、トーゴが間に合わなくて地元のベガルタと試合したほうが、よっぽどましだったような気もする。
とはいえ、本来ならあんなに簡単に相手陣のバイタルエリアに攻め込めるわけではないことを割り引いても、岡崎の決定力には希望を持てたし、将来を嘱望される森本の初ゴール(これはセリエAっぽい得点だった!)も産まれたし、新しい選手たちにある程度メドがたった、等等。まあ、やらないよりはやったほうがいい、というくらいなことは言えたのかも知れない。
ホームに完璧なフル代表を迎えるマッチメークの難しさはいうまでもないのだが、同じように代表強化の評価試合を重ねる韓国は、セネガルとW杯出場を決めたデンマーク、アメリカと試合を組んでいることを考えると、やはり日本協会の国際舞台での力のなさを疑ってしまう。“弾丸(ツアー)でいいから遠征したい”という岡田監督のコメントもむべなるかなである。
3試合トータルで13得点0失点。
こんなに点を取って勝ったところで、むなしさだけが残ってしまう3連戦だった。
ワールドカップ本大会まで残された時間を考えると、あまり回り道している余裕はないのはもち論なのだが。
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