2009年10月1日木曜日
新旧ロックヒストリーの競演
70年代ロックを代表するドゥービー・ブラザーズの3年ぶりの来日公演をNHKホールに観に行ってきた。ドゥービーはイーグルスと並んでわれらの世代ど真ん中のバンドで、大学時代、それこそ「ロング・トレイン・ランニン」は日常的に耳にしていたものである。
あれから、ドゥービーもマイケル・マクドナルドの時代を経て、解散、再結成と変遷を経てきたわけだが、もはやオリジナルのメンバーとはすっかり様変わりしてしまったもののトム・ジョンストンを中心に、かわらぬスピリットで栄光の歴史を紡いできている。
今回は気鋭のデレク・トラックスバンドとのジョイントコンサートということで、一部、二部制の一粒で二度おいしいプログラムということなので13,000円という目もくらむような大枚はたいてはせ参じたのであった(しかし団塊狙いのビッグネームのコンサートチケットの高騰ぶりはなんとかならないものか)。
一部はデレクのスライドギターの妙技炸裂、オールマンブラザースバンドのブッチ・トラックスの甥っ子という血筋のこの男の才能は半端ではない。前回のクラプトンのツアーメンバーとして来日した時に初めてみて驚かされたが、ピン立ちしてさらに腕に磨きがかかった感じだ。二部との入れ替え前の曲ではドゥービーのメンバーも加わってのジャムセッションとなり、伝説を作ってきた連中とこれから伝説となる男の時間の交差という意味でも、貴重な“いいものを見せていただいた”という満足感に浸っていた。
そして第二部で真打ち登場。オープニングこそPAの調子が悪くボーカルマイクが効いていなくて“てめえ!金返せ”状態だったが、そんな観客側のざわめきもどこへやら額に青筋立てて(?)煽りまくるトム・ジョンストンの熱気に、いつしか演奏も最高潮に!団塊世代のネクタイ組も上着を脱ぎ棄て乗り乗り状態に。やはり偉大なるアメリカンロックヒストリーの体現者たる貫禄を示すに充分な、さすがなコンサートだったといえよう。
アンコール最後の曲は当然にして「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」で、例によって学生時代の思い出が走馬灯のように脳裏によぎり、懐かしさで胸がいっぱいになってしまった。
で、セットリスト(ウドーのHPより初日のやつ)
第1部 デレク・トラックス・バンド
1.Down in the Flood
2.Sweet Inspiration
3.I'll Find My Way
4.I Know
5.Get What You Deserve
6.My Favorite Things
7.Meet Me at the Bottom
8.Any Day
9.Key to the Highway
第2部 ドゥービー・ブラザーズ
1.Take Me In Your Arms
2.Jesus is Just Alright
3.Dangerous
4.Rockin' Down The Highway
5.Double Dealli'Four Flusher
6.Nobody
7.Showdown
8.Back to the Chateau
9.One Step Closer
10.Takin'in to the Streets
11.Don't Start Me to Talkin'
12.Little Bitty Pretty One
13.Black Water
~encore~
14.Long Train Runnin'
15.China Grove
16.Without You
17.Listen to the Music
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