2010年11月21日日曜日

週間呑みアルキスト11.1~11.21


●11月1日
かつての職場の後輩で現在はK社のデジタルコンテンツ部門を担当しているHR氏が、仕事先でたまたま小生の話になったとかで突然連絡があった。当時やはり同じ職場に居た大先輩のMK氏と一緒に会食することになり何年かぶりで大手町の居酒屋『素材屋』に集合し旧交を暖めることに。この人たちとは一時期シンガポールのビジネス含めて色々な新規事業に取り組み、出版の世界だけでなく様々な分野の人たちとアライアンスを組んだりしていた。新規事業の開発ということで失敗する案件も多く(というかほとんど開発できなかった)、日々面白くもあったが報われぬ苦労も多かった。HR氏もそんな日々を思い出したのか、現在の鬱積をぶつけたかったのか、まあ声をかけてくれたのはうれしい事である。現在はそれぞれ会社も変わってしまったがやはり話は古巣K社の話題となる。電子出版の流れの中でさらに新しい活路を拓かねばならない出版社のありように、わが身も含めて考えさせられる。

●11月2日
いつものようにKJ氏が来社。KJ氏は週に1回都心の病院で薬を処方してもらうために、そのついでで顔を出すことにしているそうだ。それがもうすっかり週の行事のようになってしまったようだ。偏食家のKJ氏からはいつも彼の得意範疇の蕎麦屋に誘われるのだが、こちらとしてもたまには趣向も変えたいので今回は沖縄風(?)創作フレンチの『東京アチコーコー』に強引に連れ込んだ。女性スタッフだけのこじんまりした店で居心地が良いし料理も美味しい。女店主もわざわざ笑顔で挨拶してくれ恐縮してしまう。軽くワインを1本あけた後いつものコースである『明治屋2nd』にハシゴ。KJ氏はここのマスターとボクシング談義をするのも神保町まで出向いてくる楽しみのひとつなのだろう。

●11月4日
サッカー少年の親のためのFK誌の企画打ち合わせで新宿富久町の和風ダイニング『然』へ。この日はYD編集長と女性サッカーライターのMKさんが同席。MKさんは日本代表やユースチームの記事を色々なメディアで発表し著書も何冊か出す活躍ぶりだが、デビューしたての頃はYD氏とともに現場取材でしごいたものである。当時は大学出たてだったが、もうすっかりアラフォーの姉御風に成長(?)している。サッカー業界の知人の話等ですっかり盛り上がってしまい終電にてあわてて帰宅。

●11月5日
急にめっきり寒くなり、いよいよ冬らしくなってきた。新宿三丁目で途中下車し『博多天神』のラーメンで腹ごなしし暖まった後、『T's Bar』で一杯引っ掛ける。この日もカウンターで隣り合わせた常連のEB社ST氏が1日に久々会ったHR氏に小生の話を振ったらしいのでその結果報告など。

●11月6日
『明治屋2nd』で知り合った神保町に働くオーバー40のオジさんたちとの会合で、大久保の『莫莫』に集合し早めの忘年会。この店は大阪を本店とする純関西風の串かつ屋で何十種類もの串揚げをコースで次々と出してくれる。つけダレのソースは一度づけが鉄則、みんなで四角いソース入れを囲むのもなんとなく楽しい。一串が小さいので楽勝と思っていたが酒も入り場も盛り上がるとなかなかヘビーになってくるものの何とか完食。普通だったら胃にもたれるところだが腹は一杯になったが油がいいのか不思議と平気。以前までは2次会で放歌高吟だったが景気も冷え込んでいることもあってこの日は静かに解散。店のテレビでちらちら見ていた日本シリーズが帰宅しても延長戦が続いていたのにびっくり。今年は中日×ロッテと地味なカードだがまれにみる熱戦で勝負の行方ふくめ面白いシリーズになってきた。

●11月9日
KJ氏の来社日。この日はKJ氏の好みに合わせて日本蕎麦で一杯やることにして、すずらん通り裏の高層ビルの1階にある『柳屋』へ。ここのカツ煮はなかなかに美味いが、KJ氏は色々なものを注文し自分はちょっと箸をつけるだけですべて残すのにまったく悪びれない。よって出されたものは残さず食べろと躾けられた当方がすべてたいらげさせられる羽目になる。春先にメタボ健診の食事指導のかいあって幾分か体重腹囲とも減らしたのだが、最近は再び以前の水準に逆行気味だ。特にカツ煮などは栄養士の先生が目を三角にして禁じる食品の最たるもの。今月末の健診がちょっと恐怖であるが、残すことの罪悪感には勝てる由もない。

●11月10日
K社の後輩のSB氏がひょっこり顔を出す。この週は何年かぶりに顔を合わす人が不思議と多い。SB氏も長く編集の現場に居たがこのたびの異動で書店営業に移ることになったそうである。その挨拶かたがた訪ねてくれたということで、せっかくなのでかつての職場仲間でもあったデザイナーのTK氏を呼び出し事務所の隣にある焼き鳥屋『ぼんちゃん』でこれまた急遽同窓会と相成った。

●11月11日
不思議な再会週はこの日も続き、大学時代の友人で現在は長野の別荘に引っ込んでいるED氏が突然来訪し、事務所の近所の和風ダイニングの『福の木』で会食。ED氏は先刻中国大連でビジネス話が持ち上がり、その可能性の話し含めて色々と話を聞かされまた協力を依頼される。尖閣問題で揺れる日中関係だが大連、旅順あたりの東北部では反日ムードは皆無で政冷経熱を地で行っているという。ED氏のビジネスも中国の富裕層に向けたものだ。かの国の勢いはどこまで拡大するのだろうか。
この日はさらにまだ20代の頃ともに仕事したことのある編集者のKJ氏と25年ぶりに会うにいたって偶然の再会の連続にちょっと怖くなる。

●11月12日
お世話になっているデザイン会社MM社が毎月定期的にやっているガレージを利用したバーベキュー大会に、今年最後の開催ということでT出版のO社長と連れ立ってお招きに預かる。曙橋の都心の一角でもうもうと煙を出してバーベキューというのも豪快というかなんというか。遠くでサイレンが聞こえると火事と間違えたんじゃないかとちと心配になる。台湾の駐在時代の中秋節で慣例となっているバーベキューで街中が煙に包まれる光景を思い出した。まあ都心でこういうイベントが出来る環境がちょっぴりうらやましくもある。

●11月13日
野球好きのT出版O社長とデザイナーTK氏とともに日本シリーズ第7戦までもつれて王者となった千葉ロッテがアジアの盟主の座をかけて、韓国シリーズの覇者SKワイバーンズと戦う日韓クラブチャンピオンズシップを観に東京ドームへ。昨年の長崎での開催以外、この大会は第一回目から皆勤賞である。昨年からスポンサーが降りたこともあって台湾、中国の参加が見送られるようになったのは寂しい限りである。ガラガラのスタンドで遠来のサポーターたちの一風変わった応援風景を見ながらビールを飲むのがオツだったのだが。
試合後所要のあるお二方と別れ、国立競技場でナイターで行われるサッカーのアジアクラブ選手権決勝に観戦のハシゴを決め込む。こちらは日本勢がすべて敗退し韓国の城南一和とイランのゾブ・アハンというシブ~イ対戦である。どうせガラガラだと思っていたら韓国側の動員で約3万の入りにビックリ。この時期のナイターは寒さでビールがちょっとつらい。

●11月16日
TN社NK氏と打ち合わせ後、引き続きパワーランチ。どうせ相手もちなので老舗の鰻屋『竹葉亭木挽町本店』を所望。昭和初期からの日本家屋の座敷で会席コースと思ったが相手の懐具合もあってテーブル席の鰻丼で妥協する。若干やわらか目に焼きあがった鰻とごはんの合わせ具合はちょっと上品すぎるきらいはあるがなかなかに美味しい。同じ老舗の『大和田』もすぐ近くに在るのでまたアウェイで打ち合わせの折には食べ比べを所望するとしたい。

●11月18日
T出版のO社長の事務所を訪問し、折からの広州アジア大会の野球準決勝日本対台湾戦のテレビ観戦を決め込む。いつもはビールを手土産にわが社を訪ねてくれるお返しに、今日解禁となったボジョレーヌーヴォーを1本買っていく。コンビニで買ったチキンナゲットをつまみにワインをちびちび飲みながら、アジア野球通のO社長の解説で試合を楽しむが、全員プロの台湾に社会人+学生代表の日本は善戦するも延長で惜敗。阪神のドラフト1位の榎田投手が見たかったがこの日は出番が無かった。来年はアジアシリーズが台湾で開催されるというらしいので是非とも現地観戦と行きたいところだ。

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