東京国際映画祭最終日にフランス映画『5月の後』(オリヴィエ・アサイヤス監督)を観賞。1971年のパリの革命派高校生たちの群像劇で、タイトルの5月は1968年のパリ5月革命のことを指すので、いわば“遅れてきた青年たち”が主人公。
まさに自分とまったく同じ世代の話だけにもう胸がきゅんきゅんに締め付けられてしまう。謄写版印刷のインクやスプレー缶のペンキとかの匂いが甦って来る。映画でのフランスの高校生たちとはインテリジェンスや男女関係の進み具合!が大分違えども、これでもかと再現される当時のカウンターカルチャーをはじめとする時代の雰囲気の中で、政治や恋愛に挫折し将来の方向性を見いだせずに悶々としていた自分のあの頃をいやおうなしに思い出さされた。
監督の自叙伝的な作品ということで調べてみると、アサイヤスはなんと3日違い生まれ。どうりで同じ歳の世代観が胸に響くわけである。
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