2009年6月7日日曜日

一夜明けて


ワールドカップ南アフリカ大会最終予選。日本代表は見事敵地・ウズベキスタンで4大会連続の本大会出場を決めた。
パスの走らない深い芝、レベルの低いジャッジ、そして負けたら終わりの必死の相手というアウェイの悪条件に苦しみながらも、どこかゴン中山の雰囲気を匂わす伏兵岡崎の値千金の先制弾で世界最速の出場権を手に入れたのである。
なにはともあれ今日だけは、出来不出来にかかわらず選手、監督・コーチ、関係者におめでとうを言いたい。
そして、明日からは世界へ向けての戦いの準備が始まる。

思えば、自分がサッカーにかかわった60年代には、生きているうちにワールドカップに日本が出場する日が来るなんて考えようもなかった。16カ国から出場枠が格段に増えたとはいえ、若いサポーターにとって見れば物心ついてから4大会連続でこの感動の日を迎えている(一度は開催国だったが)わけだから“出れて当たり前”といった感覚かもしれない。まさに隔世の感がある。
自分にしたところで、若ければ当然タシケントの現地にいたところだが、さすがに昨夜は東京でこの試合を見つめていた。どこかで出れて当然といった慣れのような気持ちが確かにあった。
しかしやはり昔を知るだけに出場権を決めた日の思いは格別なものがある。

ジョホールバルで初出場を決めたフランス大会の予選。あの感動の瞬間から一夜明けたシンガポールで現地のすべての人たちから優しく祝福されたことを昨日のように思い出す。気分のいい朝だった。
あれから12年たった今日、あの時と同じ抜けるような晴天。実に気持ちのいい晴れやかな気持ちの朝を迎えることが出来た。

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