プロ野球日本シリーズは若き埼玉西武ライオンズが大接戦の末、読売ジャイアンツを下した。
西鉄ライオンズファンとしては、福岡から球団を奪った現在の埼玉西武にはそんなに思い入れは無いのだが(西武沿線に住んでいても好きになれないんだなあ)、幼少時から身に染み付いている筋金入りのアンチジャイアンツの習性から、やはりライオンズに肩入れしていた。
西武のスタメン全員の年俸を足しても李スンヨブ一人に負けてしまうという超金権球団を相手に、若い選手たちがはつらつと戦って勝利したことは誠にもって嬉しい限りだ。
一夜明けて、ナベQこと渡辺正信監督の采配が称賛されている報道を見るにつけ、確かにシリーズ通して選手起用といい、強気の戦術といい、見事な指揮官ぶりだった。
本人は「こんな1年目の駄目監督」と卑下していたが、なんのなんの1999年に台湾の年代勇士隊にコーチ兼任投手として渡って大活躍して以来、西武の二軍コーチ、監督として現場で長く指導者の道を歩んでいた経験は実は相当修羅場を経ていると言ってよい。望めば他球団の4番やエースでも金で買い揃えてくれる球団の監督の鼻を明かしてくれて本当に溜飲を下げさせてもらった。
なんといっても渡辺監督は台湾で同時期に駐在し“仕事”で苦労をした人だし、それに“髪型”(!)だって他人とは思えない。個人的には妙に親近感が沸いてしまうのである。
本来ならWBCの指揮も執るべきだと思うが先ずは来週からのアジアシリーズだ。奇しくも4チーム中3チームまでがライオンズになってしまったが(天津獅子隊、統一獅子隊)、是非とも薄きたてがみを振り乱しつつアジアの頂点に立つべく頑張って欲しい。
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