●4月24日
神保町シアターに映画を観に来た兄夫婦と妹で珍しく会食。場所は神保町交差点近くのビル地下にある老舗寿司店の『いろは』。ランチでは入ったことがあるが夜は初めて。格式は極めて大衆的というかアボガド巻きみたいなものもあるお店だ。寿司は久しぶりだったので本音ではもっといい店あるのにと思っていたが相手の指定なので仕方がない。ところがいわゆる銘店ではないがそう思って注文すればまあ悪くない。つまみで頼んだ煮あなごは身とつめの加減がよくなかなか美味かった。隣のテーブル席が団体の会合があるとのことで、お店の人は恐縮していたが、あとからやってきたのはどこかの大学の関係者ご一行で全然騒がしくないので良かった。さすが神保町は客のレベルもいいね。
●4月26日
夕刻、事務所のコピー交換でバタバタしていたときに、シンガポール駐在時代に現地のフリーペーパーで働いていた元K社のIM嬢がひょっこり顔を出す。彼女は現在結婚して沖縄に在住だがたまに仕事で上京してくる。ちょっと手が離せなかったので事務所にキープしてあった缶ビールを飲んでもらい、一段落した後、隣の『明治屋2nd』へ。旦那さんが今度マレーシアかシンガポールで就職が決まりそうなのでまたアジアの生活が始まるかもということだが、ちょっとうらやましい。
●4月28日
事務所を新たにIG社のNG氏とシェアするため、NG氏とカメラマンのAT氏とで一日引っこし作業に明け暮れる。今までは一人でぜいたくに使っていたがさすがに3人のスペースだとちょっと窮屈な半面、メリットも多いはず。
●5月1日
大学時代の友人ED氏から呼び出し。彼のホームの三軒茶屋で落ち合う。まずは食事ということで茶沢通りからちょっと入ったところの『茶番』という店に。食工房と店名の頭についているだけに魚を中心とした料理はどれも手が込んでいて美味い。日本酒、焼酎と飲んでいるうちにすっかりいい気分に。その後お約束の女の子のいるスナック周りで、店名は失念したが2件ほどハシゴした後のとどめはいつものスナック『洒落人』。声をからしてうたっているうちに夜は更け、結局タクシーで帰還。すっかりゴチになってしまう。
●5月5日
例年、連休中は仕事だったが最近つとにヒマで、事務所の整理が終わると久々にゆっくりと時間がとれた。とはいえ計画性も資金もないのでレジャーといえばせいぜい都内で映画館めぐり。こういう時にこそと気合を入れて一部二部合わせて4時間半を超える長編「セデック・バレ」を観ることに。都内2館だけの上映なので自宅の眼の前からバスで行ける吉祥寺へ。日本統治下の台湾で起こった霧社事件を題材にした殺戮シーン満載の映画だったが内容の重さもあって観終わったときすっかりぐったりしてしまう。帰り際最終バスの時間まで『BOGA』という雰囲気のいいバーで喉をうるおす。
●5月8日
近所のローソンでブログなどで話題の「いなばのタイカレー」缶詰がワゴンセールで置いてあったので、帰り際立ち寄った『明治屋2nd』で話題にすると早速マスターがその足で買占めに走る。ちょこちょこっと暖めてもらいご飯にかけていただくと、これがバカにできない。タイの香辛料たっぷりの本格的な味にびっくり。きけばどこでも品薄だそうで確かに人気の秘密はうなずける。週末ちょっと地元で探してみることに。
●5月9日
3月決算の数字を整理しにK会計士が来社。早いもので今度9期目に入る。よくここまで持ちこたえたものと思うが、10年をめどに次のことを考えなくてはとも思う。これまたともに8年やってきたお隣の『明治屋2nd』に立ち寄った後、新宿3丁目の『T’s Bar』へ。こちらはもう30年の付き合いになる。たまたま隣り合わせたカップルのお客さんがご自身の娘さんとの大学入学祝いということだったが、彼女が生まれるはるか前から呑んでいることを考えるとちょっと複雑な気分に。
●5月10日
上階のT出版OK社長が顔を出したので食事に誘う。近場の店が週末でどこも満員ですずらん通り裏のタワービルにテナント入りしているこじゃれたイタリアン『ラ・コモディタ』に入ることにする。周囲が込んでいるのになぜか空いていたのでちょっと不安だったが、料理はそこそこ悪くないし、ワインもリーズナブル。神保町ではイタリア料理が成功しないといわれてきたが、最近は結構いい店が増えだした様な気がする。