2012年8月14日火曜日

4時間半の試写 『ミステリーズ 運命のリスボン』


世の中はお盆休み、都心の交通はガラガラ。本日は会社にいても電話も鳴らないので、こういうときじゃないとと全編4時間半の長編映画『ミステリーズ 運命のリスボン』の試写に午前中から出掛ける。昨年8月に没した名匠ラウル・ルイス監督が生前最後に完成させた作品でポルトガルの文豪カミロ・カステロ・ブランコが原作。19世紀、リスボンの教会の寄宿舎に身を寄せる一人の孤児の出生の秘密を解き明かしながら、登場人物たちの万華鏡を見るような運命が徐々にパズルのように組み立てられていく仕掛け。没落する貴族階級の愛憎劇なのだが、~侯爵の嫁が~男爵と不倫して、その不義の子が~伯爵の娘と恋に落ちるといったぐちゃぐちゃした人間関係をひたすら追うというお話なので、割と単純なのだがややこしい。リスボン好きなのでタイトルに魅かれて行ったものの、こちらもコスチュームプレイなのでリスボンの街の情景が描かれるわけでもなくやや期待外れ。試写室の冷房が効きすぎということもあったのだがちょっとつらい4時間半だった。
10月、シネスイッチ銀座他にてロードショー。

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