2012年5月19日土曜日
邱飯店の閉店に思う
直木賞作家で経済評論家の邱永漢氏が亡くなった、88歳だった。
氏は、後年すっかり金儲けの神様として経済雑誌で引っ張りだこになってしまったが、自分としては作家、文化人としての存在の方が心に残っている。
彼が、国民党政権に追われ焦躁の日々を送っていた頃を題材とした『濁水系』『香港』にはいたく感動したし、その当時の事情は『わが青春の台湾、わが青春の香港』(中央公論社)に詳しい。
台湾に駐在していた頃は、氏の経営する『永漢書局』によく日本の出版物を探しに行った。日本語学校はじめ台湾での氏の影響力に間近に接して以来、面識はないもののテレビや雑誌でお姿を拝見するになんとなく近しい気になっていた。
また稀代のグルメとしても知られているのは言うまでもない。伝説でもあるご自宅の「邱飯店」に機会があらば担当編集で著書の出版に関わり招待されることを夢見ていたりもしたが、もうそんなことを思い描くことも無くなってしまったのはさびしい限りである。
先日たまたま古書店で『母から娘に伝える邱家の中国家庭料理』(中央公論社)というムック本を買い求めていた。邱飯店のシェフである玉蘭夫人ただ一度きり出版されたレシピ本で、1980年の発行で写真こそ色あせてしまったものの、ページから料理の匂いが沸き立つような気がする好著だと思う。邱氏の波乱の生涯に思いをはせながら、このレシピ本の料理に挑戦してみたいと思う。
邱永漢氏のご冥福を祈りつつ。
2012年5月6日日曜日
週間呑みアルキスト4.16~5.6
●4月19日
高田馬場で中国語の定例レッスン食事会。会場の中華料理屋『平大将』へ。月一回ではあるが仕事の合間でのッスケジュールだ氏が結構難儀でこの日もリスケしてもらったものの、結局仕事が山積みで終了後会社へ即戻り。
●4月20日
兄夫婦と妹で水道橋の洋食堂『アンチヘブリンガン』で会食。兄弟3人が集まるのはあまりないが、たまの長男のおごりとあって料理をガンガン注文、社に戻らなくてはならなかったが満腹だわワインが効いただわ仕事にならず。
●4月21日
深夜まで作業をし事務所の戸締りして外に出ると、隣の『明治屋2nd』が日本酒利き酒イベントで店を開けてあと片づけ中。ちょっと顔を出すと残った名酒のおこぼれにあずかる。●4月23日高校マスコミ会の今年の懇親会の打ち合わせで招集がかかる。『LION池袋西口店』で1級上の先輩たちと会合。業界の人たちなので色々と媒体の不景気話が切実なのと、間近に迫る定年後の処遇話オンパレード。この日もこちらは早めに辞して仕事に戻る。個人営業は愚痴もゆっくりできない。
●4月27日
お台場Fテレビ会議。いつもながら消耗。一緒に会議に出ていたT嬢と新橋まで戻り胡椒饅頭の美味い中華レストラン『KIKI』で憂さ晴らし。
●4月28日
八王子の病院に入院中のFK誌YD氏の見舞いに。心臓の大手術で生死をさまよったとは思えない回復ぶりで一安心。同行のKJ氏と八王子の駅ビルの蕎麦屋『そじ坊』で軽く呑む。この日も写真データの受け渡しで事務所に戻る。
●5月1日
デザイン事務所MM社で打ち合わせの後、編集のSM嬢と新宿三丁目の『かり屋』で食事。新宿によるのも久しぶり。
●5月2日
ゴールデンウイークの後半4連休前だが、こちらは当然休めそうもない。ゴールデンウィーク明けの入稿ラッシュの準備でやることは山ほどある。『明治屋2nd』に食事が寺立ち寄るが、いつになく空いている。世間的には1日2日も休みにして9連休と言う会社も多いのだろう。
●5月4日
いつもなら神輿が繰り出し騒がしい地元三崎神社の祭りも、今年は雨で気勢が上がらぬ様子。打ち合わせで事務所にやって来たTM嬢と食事に出るが、さすがに閉めている店が多く、すずらん通り『上海庭』という新しく出来た中華料理屋が開いていたのでに入ってみる。上海点心などメニューは多いのだが味の方は可もなく不可もなくか。
2012年5月4日金曜日
ダーラム・ブルズ
やっと所属球団が決まった松井秀樹選手。タンパベイ・デビルレイズとの契約ということで報道されていたので気づかなかったが、マイナー契約なので当然所属は傘下のAAAからのスタートとなる。タンパベイの傘下はどこ?と思っていたらなんとあのケビン・コスナー主演で有名になった『さよならゲーム』(88年 ロン・シェルトン監督)のダーラム・ブルズでやんの。当時はアトランタの傘下にいたけどタンパベイに移っていたんだな。球団のHPを覗くとユニフォームは映画公開時と同じくトロントとそっくりのブルーを基調としたもので、いくら55番を背負っても絶対にゴジラには似あわない。映画じゃ松井同様に峠を越えた元メジャーのコスナーが新人のティム・ロビンスを鍛える役どころだったが、松井は映画に習わずに早く上にあがって是非タンパベイのユニフォーム(結構かっこいいと思う)にそでを通してもらいたいものだ。それでも全然知らないチームに比べてちょっと応援したくなる。久々に聞いたダーラム・ブルズ、DVDも見直して見るか。
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