12月24日。クリスマスイブになんともやりきれない訃報が入る。
以前勤めてた会社の先輩のSMさんがどうも亡くなられたらしいが聞いていないかという問い合わせがあり、あまりに突然のことだったので声にもならなかった。
22日には4月に亡くなったかつての仲間の偲ぶ会があり、SMさんは欠席していたので「元気なんでしょうか?」と何人かに聞かれたばかりのことだった。
昨日、追加の情報が入り肺がんで亡くなられた、と確かな筋からの連絡が入り、本当のことだったのかとようやく現実のことなんだと認識させられた。
SMさんと最後に話したのはさる9月末のこと。全国の米の生産地を特集する企画で助言を仰げればと思い連絡したのだが、声に元気がなく「身体の調子がおもわしくないんだよ」と言っていたので気にはなっていたのだが、まさか死に至る病であったとはつゆにも思わなかった。
SMさんは1982年TV誌の創刊時に、広告代理店を辞め雑誌広告マンとして我々の仲間に加わった。以来苦楽を共にしてきた。個人的には編集時代にもお世話になったのだが、自分が広告部に異動になった際に、いろいろとアドバイスをいただいたのが忘れられない。後輩や部下からは慕われ、彼らをかばうあまり上からの覚えがいまひとつだったが、業界的にも多くの人たちからその優しい人柄と仕事への真摯な態度から愛され、信頼された人だった。
先に会社を辞め起業した小生を追いかけるように、やりたかった産直品を扱う食の通販会社を立ち上げられ、ここ何年か企画をご一緒させていただいていた。苦労も多かったと思うが、まだまだこれから面白くなるのに、早すぎますよ。
でも、やっと色々な気苦労から解放されるね、どうかゆっくり休んでください。
いまはまだ心の整理もつかず、そんな月並みなことことしか頭に言葉が浮かんでこない。 SMさんと過ごしてきた時間を考えれば、語られなければいけないことはたくさんあるのに。
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