2015年2月23日月曜日

アカデミー賞雑感

今年のアカデミー賞は、結局作品賞、監督賞は『バードマン』に決定。主演男優のエディ・レッドメイン、主演女優のジュリアン・ムーアもさることながら、確かに獲るだろうなあと納得だったのが『6才のボクが、大人になるまで』のママ役を演じたパトリシア・アークウェットの助演女優賞だ。
 先日、ゴールデングローブを受賞しアカデミー賞の下馬評も高かったので観に行ってきたのだが、何年にもわたって撮影を続けた話題性や、家族の絆への感動というよりも、パトリシアの存在感に度肝を抜かれたw 若くしてデキ婚して、大学にいき直し、2度の離婚を経ながら2人の子どもを育て、大学の研究者の道を突き進む!という役柄をリアルに感じさせるたくましい肝っ玉母さんぶりにほとほと感心したものだ。テレビドラマシリーズで三人の子持ち役ということで体重を増やしたということのようだが、あのぴちぴちしていた『トゥルー・ロマンス』の頃が、いまとなっては懐かしく感じてしまう。
 個人的にはお姉さんのロザンナひいきではあるが、かつて彼女自身が感じていた妹からのプレッシャーを自身が監督した『デブラ・ウィンガーを探して』で語っていたが、完全にぶっちぎられてしまったな。
オスカー受賞スピーチでは女性の賃金格差に関して訴えるくらいの貫録、今後もこのオバさんパワーは要注目だ。

しかし公開時にオスカー最有力という宣伝文句に飾られていた『アメリカン・スナイパー』『ゴ―ン・ガール』や『フューリー』の無冠ぶりはかわいそうなくらいだった。まあ煽りのキャッチもちょっと考えなきゃね。

 

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