2013年9月22日日曜日
44年ぶりのドクトルジバゴ
週末会社を抜け出して神保町シアターで『ドクトルジバゴ』(1965 デイヴィッド・リーン監督)を観に行った。
『ドクトルジバゴ』は公開時はまだ小学生だったが、親が劇場パンフレットを買ってきていたのを覚えている(高校生ぐらいまで保存していたが…)。その後中学生だった1969年に新宿武蔵野館でリバイバル上映されたときに、満員の劇場通路に座り込んで観た。世相はまさに70年安保闘争で騒然としていたころ、ロシア革命を描いた壮大な歴史物語は時代の熱気にあいまって多くの観客を集めていたのだろう。「英語をしゃべるハリウッド製の革命映画なんて」などという皮肉も誰かから聞いた。それでも大画面に繰り広げられた革命と恋の物語に酔いしれた。
その後、テレビ放映された際のVHSをことあるごとに観ることもあったが、しばらくの間忘れてしまっていた。それが普段は日本映画の旧作を中心にした映画館神保町シアターで、「思い出の洋画特集」ということでフィルム上映されるという情報に、居てもたってもいられなくなり最終日に滑り込んだ次第。聞けば神保町シアターは劇場上映権が切れていた同作を含む何本か新たに権利保持社と契約を結びなおしたというから凄い。取材でお会いしたこともあるが同館の支配人はじめスタッフの情熱にあらためて感じ入った。確かにタトルエンドにTARNER ENTERTAINMENTのクレジットが追加されていたので、新しいプリントを仕入れたのかもしれない。
作品は前奏、インターミッション含むほぼ3時間全編、44年を経過していたがほぼ記憶に鮮やかに残っていたし、ユーリーとラーラの別れのシーンはロマンチックなバラライカの旋律が美しいモーリス・ジャール“ラーラのテーマ”とともに実に良かった。やはりこの時代の超大作はスクリーンで見るに限る。
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