試合は序盤は日本のペースだったが、動きが落ちるとバックと前線の間が間延びし、決定力のあるエルナンデスにあっさり2得点を献上。
日本は終盤、岡崎のオフサイド気味の飛び込みで1点を返したが、その後も相手にPKを与える(失敗したが)など、点差以上にやられまくった感が強い。
ザッケローニの選手起用も相変わらず裏目に出るし、またぞろ解任論も飛び出しそうだ。
しかしザック以上の人材をホイホイ契約できるほど協会に力はないだろうし、前回同様国内監督という道筋もあるのかもしれないが、それじゃあ世界と瓦すには難しいかもしれない。まあ、選手起用は監督の専権事項なので、どんなにわれわれが闘莉王や佐籐寿人を使わないのかと憤ってみたところでせんないところだ。アジア予選で間なしでコンフェデという日程も含め、ザックジャパンにも選手層を厚くする余裕はなかっただろうし、外野にはわからない問題もあるのだろう。まあ、誰がやったところでゲームはホイッスルが鳴りゃ選手にすべてはゆだねられるものだ。基本は本田が言うところの“個の力”を押し上げるしかないようだ。
まあ、オールドファンとしてはブラジル、イタリア、メキシコとガチで対戦できて、しかもそこそこ相手になっているという事実は、昔の体たらくを知っているだけにもうちょっと評価してあげても良いような気がするが。
ということで、朝から落胆のブルー(これがホントのジャパンブルーだ)な気持ちを引きずりつつも前週に引き続き、日本残留組としてはラグビーの日本代表戦を応援に、秩父宮でのアメリカ戦を観てきた。いちおうIRB主催するのパシフィックネイションズという国際大会でトンガ、フィージー、アメリカ、カナダとそこそこ歯ごたえがある相手との対戦である。
前週、ウェールズに勝った勢いもあって、カナダを撃破している日本は、パワーで勝るアメリカにも、地の利を生かし38-20で勝利!2019年のワールドカップ日本開催に向けて、着々と力をつけてきた気もしないでもない。
ラグビーはワールドカップの常連ではあるが、かつてジンバブエに1勝したきりでいまだ勝ち星がない。サッカーはもう少し高い位置まで上り詰めているだけに、比較はできないが、フィジカルに対格差といった共通する問題においても、サッカーの後を行くラグビーの健闘は、戦術やテクニック以外の部分で参考になることもありそうだ。
サッカーとラグビーは伝統的に相いれない(仲が悪い)ということのようだが、ここはともにワールドカップという目標を控えて、少しでも上を目指して戦ってほしいものである。