2011年6月5日日曜日
週刊呑みアルキスト5.16~6.5
●5月16日
5月末にかけてM出版の単行本、S出版の単行本、Fテレビの調査誌A誌の仕事が立て込みだし、連休前からの休みは無いままてんてこ舞いの日々。忙しいのはいいことと周囲は言うが、単価は安いわ支払いサイトは長いわで会社は火の車。6期目となる決算書類がKD会計士から上がってきたが真っ赤赤な上、法人税や消費税の支払いが乗ってくる。福島原発の収拾もつかない中、こんなことであたら無駄な時間を費やしているような気もしていい加減うんざりする。寄稿しているFK誌のYD編集長が休刊と復刊の際の雑誌コード変更の件で相談にやってくる。厳しいのはなにもうちだけでなく、仲間内の出版に従事する人間はすべて同じ状況になっているのかもしれない。YD編集長にせめて美味いモンでもと食事に誘い『東京アチコーコー』でつかの間の一杯。食事後は再び速攻で帰社し気分の乗らない直近仕事に戻る。
●5月18日
またまた休刊の話。UJ誌のNK編集長がじきじきに8月売りから3ヶ月間の休刊のお知らせで夜中に登場。終電ぎりぎりの時間で近所の居酒屋『卯佐』で時間を気にしながら報告を聞く。聞けばそれほど危機的に赤字が膨らんでいるわけではないので復刊は予定通りにいくらしい。ただし秋に復刊したからといって担当しているコラムも復活するかどうかは微妙なようだ。たとえ安くても月刊で収入があったのがなくなるとそれはそれで痛い。
●5月19日
Fテレビの調査誌の仕事を一緒にやっているKJ氏が取材先から立ち寄る。こちとら軽く済ませていた夕食だったが本人はまだだということで。喫茶店で食事も出来る『Rogumi』へ付き合う。KJ氏は自分がぜんぜん食べないのに、テーブルを埋めなければ気がすまない性質でやたら注文をするのが常だ。普段ならこちらが罪悪感に駆られながら残しては申し訳ないと人間ディスポーザーとして後処理をするのだが、この日はすでに軽く食事を済ませていたので、あらかじめ俺は食べられないからと断ったにもかかわらず、やはりKJ氏は3品ほどオーダーする(これでも控えめ)。あげくメインディッシュを半分、残りの2品はほとんど箸もつけずに残すに及んでさすがに腹が立ってきつく注意すると、本人はまったく何を怒られているか理解できずにきょとんとしている。生まれた時代が違うし育った環境も違うのかもしれないが、生産者や料理人の仕事に対する配慮の無さにほとほと呆れる。結構長い付き合いなのだがこの男と飯を食うのは本当にいい気持ちがしないし当然食に対する話題もないのでつまらない。
●5月20日
連日編集作業が続く日々でKJ氏も毎日のように作業にやってくる。この男と飯を食うのは面白くはないのだが毎日のように顔を突き合わせるといた仕方がない。この日は神保町の路地裏にある街なか中華料理の『大興』へ。ここは比較的小皿で何品も選べしかもレベルが高いので、KJ氏には注文させずに自分でさっさと食べきれる範囲でオーダーを選ぶ。隣の卓でいかにも出版業界のおじさんおばさんのグループが居たが、その中の一人がどこかで会った記憶がある。向こうは気づいていないようだが、かつて20年ほど前にTC誌で仕事を発注した編集の女性MTさんであるのを思い出した。名乗れば「あの時の!」ということになっただろうが、相手は盛り上がっているし近況を説明したりするのが面倒なのでほうっておいたが、神保町に居るとこういう出会いも結構多い。なんだかこの店の常連のような感じだったのでまた会う機会もあるだろう。
●5月21日
Fテレビの仕事でSM嬢と打ち合わせ。この日はKJ氏が不在だったので二人で近所のイタリア居酒屋『ピアンタ』で食事。この土日は入稿のピークなので、飲みたいところをこらえてサングリアをちびちびやりながらパスタとピッツアを食す。お店の女性から「今日はワインはいいんですか?」などと聞かれるもぐっと我慢。
●5月23日
入稿作業の合間三崎町方面の大衆的な日本蕎麦屋『侘助』で夕食。最近は練馬区保健センターのメタボ指導もあって夕食のカロリーには気を使う。その点、蕎麦は低カロリーなので安心できるのだが、その分満腹感にかけるため夜中の編集作業でついつい間食の衝動に駆られるから要注意だ。事務所に設置されているオフィスグリコのBOXも撤収してもらったほうが良いのかもしれない。すべては自分の意思次第ではあるのだが。
●5月25日
入稿作業と打ち合わせでKJ氏、SM嬢と夜遅くに食事。営業時間も考え24時間営業の『デニーズ九段下店』
へ。ファミレスはめったにいかないのだがメタボの身としてはメニューのカロリー表示は便利。同行の二人は当たり前のように生ビールを注文するが、すでに慢性的な寝不足状態を強いられているため一滴でもアルコールが入ると寝落ちは必至なのでなんとか踏みとどまる。
●5月28日
何とかM出版とFテレビの調査誌の入稿が完了。入稿後もミスや直しが発生しドタバタしたが、あとは出来上がるまでの突発事故への待機だけというところまで落ち着く。油断は出来ないが峠は越えたので久しぶりに映画でも見るかと思い、池袋ルミネの『小松庵』で蕎麦で(心置きなく)一杯引っ掛けてからシネマりーブルで『マイ・バック・ページ』を観賞。久々映画館の座席に埋まって開放感を味わう。映画は主演の配役に異議を感じつつも若い山下淳弘監督のディテールへのこだわりも感じ、同時代を生きた世代としてなかなか楽しめた。
●5月30日
印刷所から無事納品の連絡あり。この日も外部にまかせっきりにしているS出版の作業のケアをしなければいけないところだったが、早々に会社を引き上げ久々に新宿2丁目の『T’sBar』に顔を出す。
●6月1日
キリンカップ、ペルー戦を会社でビールを飲みながらテレビ観戦。代表戦はアジアカップ以来だが、この日は前半は国内組みの新戦力やシステムを試すザック采配。後半からは本田や長友の欧州組みが加わり面白くなった。ペルーの好調さもあって日本は押されながらもなんとかスコアレスドローに持ち込む。本来なら7月には南米選手権参加ということで、今年は久々に海外観戦ツアーをもくろんでいたのが震災でパーになってしまった。試合終了後『明治屋2nd』に立ち寄って飲んでいるうちになんだかんだ終電タイム。入稿が終わったら終わったで午前様は変わらない。
●6月2日
会社の近所の量が売り物の中華料理『文華』で、急にたまらなく食べたくなったソース焼きそばをパクつく。その後、『明治屋2nd』に立ち寄ると常連さんが築地から手に入れたという赤穂産の生牡蠣のおすそ分けにありつく。ラフロイグをたらして食する至福に忘我の境地。シーズンからだいぶ外れているのでどうかと思ったが、瀬戸内産はこの時期が排卵前で太っていて逆に美味しいそうである。通常当たっても週末休めばいいと思い金曜日以外生牡蠣は食べないのだが、入稿が終わった安心感からままよとぺロリ。西日本ものとはいえ日本の海産物もいったいいつまでこんなに無警戒に食べられるのだろう。この日福島沖の海底の汚染は大手メディアに報道されないものの相当やばいという内部情報を受けたばかりだ。
●6月3日
神保町駅の岩波ホール側の出口を通るたびに気になっていたイタ飯屋『Papa Milano』に、FテレビA誌校了の反省会でSM嬢、KJ氏と初めて入店してみる。いくつかのタパスとピッツア、パスタ。そしてデザートのケーキ三種盛りでここしばらく減少状態にあった体重のリバウンドは必至の状況に。まあ、外食産業のチェーン展開の店なのでそれほどの期待感も無かったのだが、そこそこイケル。こんどはきちんと美味しいお店に口直しに行かねば。
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