2009年12月20日日曜日
スプレンディッドな夜
クラブワールドカップという呼称はどうもなじめない。FIFAがいくら大陸間のチャンピオン集めましたといっても、結局は欧州対南米でしかない。
昨夜の深夜の150分間。今年から東京からUAEに舞台を移し1週間にわたり繰り広げられてきた大陸間同士のトーナメント戦とはまったく別物の時間がそこにあった。
バルセロナ2-1エストゥディアンテス。世界中のフットボールプレイヤーの最高峰、彼らが全選手生活を賭して手に入れることを夢見るインターコンチネンタルカップ(トヨタカップではない!)は、延長の激闘の末、大会史上初めてバルセロナの手に渡った。
それも89分までは、ほぼエストゥディアンテスの掌中にあったのにである。
試合は圧倒的に攻めつつも、前半カウンター一発で唯一のチャンスを与えてやられたまま守りきられ、バルサは三度屈辱に沈むかと思われていた残り1分で追いついた。失意と疲労に沈むエストゥディアンテスはなおも渾身の力を振り絞り残された30分間を耐え抜こうとするものの、延長後半、バロンドールに輝くメッシの胸に当てて気迫で押し込んだ劇的なゴールで劇的な勝利を収めた。
美しく勝利せよ!バルサのこの日の勝ち方はかれらが身上とするテーゼとは程遠い泥臭い激闘だったが、こんなドラマティックな勝ち方ができるのもバルサだからに他ならない。
トヨタカップ(クラブワールドカップ)がFIFAの戦略上、2年間とはいえ他国の地に行ってしまい失ってしまった大きさを、この試合だけであらためて感じる。
日本のチームが彼らの域に達するのは、いくらワールドカップで世界を驚かせようが(まだだけど)あと何十年かかっても無理な話ではあろうが、たとえ彼らの彩を与えるだけの存在だとしても来年こそはACLを勝ち抜いて、せめて、せめてこのファンタジックな世界の一端にでも身を置いて欲しい。
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2 件のコメント:
アウェイユニ、バレンシアの上下逆みたいッスね。
胸で入れたの初めてみました>滅私
昔トヨタカップでサンパウロのライーが腹で入れてバルサが負けたの思い出しました。
東京の仇をアブダビで討ったってやつですね。
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