2009年12月17日木曜日
天晴れかな景子たん
久々に日本映画のマスコミ試写に出向く。作品は友人が製作者に加わっている東映配給の時代劇『花のあと』(3月13日公開)。彼にとっては『山桜』『青い鳥』に続く三本目のプロデュース作品で『山桜』同様藤沢周平の原作ものである。監督には『青い鳥』でメジャーデビューした中西健二を起用、三本とも企画を担当する小滝祥平プロデューサーが『山桜』で庄内の素晴らしいロケーションにひかれ再び藤沢ワールドに挑んだということのようだ。
キャストは主人公の以登役に北川景子。熊川バレエの第一人者で役者としても売出し中の、なんと北川景子の現在のカレシ(お泊り愛がすっぱ抜かれたとか)という噂もある宮尾俊太郎が相手役。お二人とも時代劇は初である。また市川亀治郎、甲本雅浩、國村隼、柄本明といった渋い面々が脇を固めている。
意外と豪華なキャストではあるが、まあなんといっても北川景子にはじまり北川景子に終わるシャシンでありました。女性にありながら剣の達人という役どころで殺陣とかスタンド入れなくても大丈夫なのかいなと思っていたがなかなかどうして様になっている。プレスシートを見ると結構ハードに稽古を重ねたようで動きもピタッときまって大した美少女剣士ぶり。武家のお女中としてしゃなりしゃなりと歩く着物姿のセリフ回しの方が逆に危なっかしいくらいである(笑)。
宮尾や亀治郎と仕合うシーンでハアハア息が上がり髪を乱しながら睨みつける表情に思わずモエ~、天晴れかな景子タン。とすっかりアニオタ気分になってしまいました。
物語自体は舞台となった海坂藩の庄内ロケの美しい自然はあるものの、藤沢ワールドの微妙な機微や心象描くにはちょっと物足りなさを感じてしまう。原作とは違って(顔にちょっとコンプレックスがある設定)景子たんも美丈夫すぎるし、なんだかお女中姿もバタ臭い感じがして違和感があるけど、まあいいでしょう。キリリとした少女剣士のコスプレ(失敬!)だけでも一見の価値ありだ。
個人的には亀治郎の浮気相手役で出ている伊藤歩ちゃんの方も、まったく色気は感じられないが意外と時代劇向きなんだなという発見もあり、まあ満足。
ヒットはなかなか難しいしいと思うが、映画はそんなに儲からないねと嘆く友人には、頑張って今後もいろいろ企画を続けて下さいなとエールを送っておきたい。
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6 件のコメント:
楽しみにします。
演技が上手いわけではないけど、N間由紀江ほどワンパターンでもないし、根性はありそう。(Tokyoドリフトでハリウッド男優に子供扱いされて本気で悔しがっていた模様)
立ち回りはイケても和装の立ち居振る舞いが苦手、というのはアレですが、そうれが今風カモ…。
あ、そうそう、askさんオキニでしたね景子タン。
少女剣士ってどうよ、と思っていましたがイイっすよ、なかなかに。
いぇいぇ(恥)。
元がセーラームーン出身(消したい過去)ですが、本人ももともと格闘系美少女志向があるんでしょう。
>セーラームーン
吉永小百合も『まぼろし探偵』から大女優になりましたからw
でも小百合様はパンチラアクションなさってないですよ。(たぶん)
小百合様の時代はパンチラと言っても毛糸のパンツとかでしたから、比べようも・・・。
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