2008年9月7日日曜日

不安払拭できない勝ち点3


2010年のワールドカップ南アフリカ大会のアジア最終予選がいよいよ始まった。昨夜マナマでのアウェイのバーレーン戦の初戦を日本はからくも3-2で勝利し、なんとか勝ち点3をとってのスタートとなった。
バーレーンはくじ運の妙でここ何年か“またかよ”とあきるほど対戦しているが、日本とはいつも接戦にもつれ込むいやな相手だ。相手のマチャラ監督がなかなか曲者で日本の弱点をうまくついてくる。実は岡田の変わりはマチャラの招聘がいいのではと思わせる敵将ではある。そのバーレーン相手のアウェイ戦がしょっぱなとあって、しかも直前の練習試合で大学生に負けたチームコンディションだけに大いに不安だった。

そんな不安を忘れさせたのが前半早々の俊輔のビューティフルFKだった。立ち上がりの入り方は田中、玉田のホビットコンビのスピードと前からボールをとりに行くFWディフェンスが利いて素晴らしかったし、2点目のPKもその効果で前半終了時点でバーレーン守備陣は既に疲労困憊していた。後半相手は焦ってファウルをせざるを得なくなり累積警告で一人減った後の憲剛の3点目で足は止まりまったく戦意を失ってしまっていた。

おお、いつになく危なげなく難敵を葬ったかと思いきや、試合終了までの10分間で相手にみすみす2点を献上するって、ありえねえだろうフツー。
息を吹き返した相手にあわてながらもなんとかタイムアップまでしのいだが、終わってみれば楽勝は薄氷の勝利へと変わり試合前感じていた不安が帳消しになることはなかった。
だいたい日本は試合の終わらせ方が下手なのはドーハ以来わかっているが、相変わらずずるさの経験値が反映されていない。得点力のなさと土壇場での集中力の欠如はこうなりゃ立派なお家芸といいたくなる。

しかしまあ今までも自国開催を除いては楽に勝てたためしはなく、酷暑や長距離移動含めアジアの頂点に立つのはなかなか難しい。この過酷なまでの連戦だからこそ、夜中にひりひりしながら観るワールドカップ予選の醍醐味がある。そう思えば勝ち点3という事実は最良であることに変わりはない。

次回はホームでのウズベキスタン戦。相手はカタールに0-3と土をつけられているだけに次を落とすと相当厳しくなるだけに必死こいてくるはずだが、ここで連勝すると星勘定が立てるようになるので最初の正念場と踏んで戦ってもらいたいものだ。

2 件のコメント:

ask さんのコメント...

その前にあした豪にボコられてくれると…いや、手負いだとかえって本気で連携の悪いGKーDFやボランチとの間のゲインリフやシャツキフの頭に合わせたり、ゴリゴリとドリブル突破してくるかも。それを跳ね返してこそ中澤! ですが、闘莉王、うっちー、阿部ちゃん、今野、水本、高木…ナラ、川口、心配。

秋山光次 さんのコメント...

オーストラリアは親善試合とはいえオランダに勝って絶好調っすからね。ウズベキボコってくれた後長距離の移動と中東の暑さで疲弊してもらえばいいんですけどね。