●10月3日
古くからの知人である画家・久保田潤氏の個展『海景』を渋谷の南洋ギャラリーにて鑑賞。会場のギャラリーは『BAR希望』の2階。昼過ぎに行ったらBARのマスターから夕方からだと告げられたが、わざわざ開けてくれ一人でゆったり観賞できた。帰りに代々木上原まで歩き『ナタ・デ・クリスチアーノ』のエッグタルトをテイクアウト。サンドマン社のシェリー酒とか合わせたかったけど、珈琲で我慢。NHKBS放送で40年前の山口百恵引退コンサートのアーカイブ映像を放送。かつて平岡正明が言った「山口百恵は菩薩である」を思い出した。
●10月4日
関東大学ラグビー対抗戦が開幕。初戦の秩父宮が母校の早稲田戦とあって生観戦へ。今シーズンはコロナで開催も危ぶまれていたが、まずは観客数制限付きとはいえ今年も秩父宮が酔いができるようになったのは僥倖。天気も良く『HUB 神宮前店』でのビールも美味し。
●10月5日
妹とともに所沢まで両親の墓参。家にいることも多いので平日に行けるのも人がいなくて逆に良い。所沢駅の商業施設の変貌ぶりにちょっと驚く。デザイナー高田賢三氏の訃報。個人的にはあまり持っていなかったブランドだが献杯。
●10月6日
朝から新宿K'sシネマへ台湾映画の特集上映を観に行く。この日は金馬奨を沢山受賞した『血観音』という台湾版「犬神家の一族」みたいなサスペンス劇。文淇という若い女優の存在感が凄い。
●10月7日
新宿K'sシネマ2日目は『天龍一座が行く』。こちらは台湾伝統のオペラ「歌仔戯」の人情コメディ。小津安二郎の『浮草』を彷彿させる。ほめすぎか? ヴァン・へイレンの訃報。♪ジャンプで献杯。
●10月8日
新宿K'sシネマ3日目は『河豚』。恋人に浮気された女性と妻に逃げられた男との出会いと再生を描く。けっこうエロい。
●10月9日
立ち飲み屋『明治屋3rd』でメニューに始まった煮込みをつつきつつサッカー日本 代表の欧州遠征試合「日本代表対カメルーン代表」をテレビ観戦。
●10月11日
この日も新宿K'sシネマへ。いまや台湾映画の巨匠の域に達した鐘孟宏監督の『停車』を観賞。二重駐車で自分の車が出せなくなった男に降りかかる数々の災厄を描く。めっちゃ笑える。
●10月12日
新宿K'sシネマ通いもこの日が最後。臓器提供や鳩レース賭博の闇を描きつつ、人間の希望への再生を温かい目線で描く。台湾の田舎の風景の美しさに台湾ロスがいや増す。帰宅すると敬愛する筒美京平先生の訃報が飛び込んできて愕然とする。 自分の半生につねにシンクロする数々の名曲はなんと愛おしいことか。1晩中、Youtubeで聴き込み追悼。 献杯!
●10月13日
深夜放送のサッカー日本代表の対コートジボワール戦を家呑みしつつ観戦。海外組の若手で構成された今回の代表チームの躍動ぶりはなかなか可能性を感じさせる。
●10月19日
新宿K'sシネマで未見だったドキュメンタリー映画『台湾電影新時代』を観賞。申請後1か月音沙汰の無かった国の家賃支援給付金だがいきなり書類不備のメールが来てへこむ。いわく賃貸契約書の大家の印章が認識できないとのこと。やれやれ。
●10月24日
所用で近所のJ大学病院へ。ここは先日スタッフや入院患者にクラスターが発生した病院だけにちとビビる。帰宅するなり全身を消毒。
●10月25日
久々にいい天気。 毎年恒例の流山でウナギを食べる会。今年は密にならないように7名に限定。いつもの『江戸屋』で絶品の鰻をいただく。至福のひと時。
●10月26日
事務所のテレビでドラフト会議の中継を見守る。わが阪神は近大のスラッガー佐藤輝明を1位指名できた。上出来。
●10月27日
家賃支援給付金さんざん手間がかかったがなんとか再申請も受理されやっと支払いが確定することに。
●10月31日
早世したかつての同僚だった後輩のKJ君の墓参。同行のデザイナーNMさん夫婦と会食。用賀の『ワイン食堂ヴィンセント』という洋食屋でビールで献杯。食後は感じのいいカフェ『beanz depo』で故人の思い出話。この日トルコ・ギリシャ沖地震。ジョンズホプキンス大学発表で世界で4502万人がコロナに感染、死者は118万人に。欧州は再びロックダウン。いつまで続くぬかるみぞ。