2015年7月7日火曜日

君の瞳に恋していた時代

週末、ブロードウェイミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の最終公演を渋谷シアター・オ―ヴへ観に行って来た。

言うまでもなく、クリント・イーストウッド監督で映画化されて話題を呼んだ、フランキ―・ヴァリとフォー・シーズンズの実話をベースにしたストーリー。ニュージャージーのイタリア移民出身の彼らが、身を起こし、音楽で成功をつかむ中で、それぞれが味わう挫折を描いたものだ。
 この日のシアターオ―ヴは落日ということもあって全席満員だったが、ミュージカルにしては年配者が多いこと(自分も含めて)、男性率が高いのでちょっと驚いた。
扱うテーマもなのだが、劇自体がヒット曲全33曲がナマで楽しめるとあって、通常のミュージカルというよりはライブコンサートのノリで楽しめるということもあったからだろう。これならばタモリの様な会話の途中で歌が入る不自然さを嫌うアンチミュージカル派も納得するに違いない。

映画同様、舞台の方も60年代のアメリカのノスタルジックなムードがぷんぷんにおうステージングで独特の高音が冴えわたるヴァリのボーカルが再現され 、3時間ちょっとの上演時間のあいだじゅう胸がいっぱいで、涙が出たり曲とともに身体が動いたりと、本当に満喫することが出来た。

 そういえば、 大学生の頃だったかに観た『ワンダラ―ズ』(ケン・ウォール主演)と言うオールディーズ映画でフォー・シーズンズの曲が時代を象徴させるのに効果的に使われていたのを思い出す。アメリカ人はなおさらだろうが、あの繁栄とベトナム戦争を予兆させる底抜けに明るく切ない時代を思い起こさせるには、フォーシーズンズはあまりにもハマりすぎる。

スタイリッシュで、懐かしく、そして切ない。 最高の時間――。





週間呑みアルキスト6.1~6.30



●6月1日
福岡出張。夕方現地のクライアントK社と会議打ち合わせ、夜は中洲の居酒屋『ごっそう道楽』にて、旧知の現地の編集マン、デザイナー連中と宴会。翌日は午前中早い時間から撮影があるのでほどほどに引き上げる。

●6月2日
出張2日目。午前中の撮影終了後、他のスタッフと別れてひとり先に帰京。フライトまでの時間があったので柳橋商店連合の市場を覗いて明太子と東京では手に入らない鯨の豆ワタ、百尋などの珍味を購入。空港で定番『はち屋』で福岡のソウルフードごぼ天うどんで小腹を満たし、レストラン『YOSHIMI』で海鮮セットのつまみで生ビール。空港でもおきうとを買い込む。翌日からの朝食のお楽しみである。

●6月4日
打ち合わせで曙橋のデザイン会社MM社へ。打ち合わせ後、編集者OK氏と住吉町の居酒屋『酒蔵 和心』で一杯。

●6月7日
『明治屋2nd』の常連さんたちで房総に日帰りの浜焼き&びわ狩りバスツアーへ。東京駅集合で品川経由、ベイブリッジ海ほたるから千葉入り。富津『ザ・フィッシュ』にて昼食の浜焼き。さざえや牡蠣などの海鮮が食べ放題で炭火コンロで自分たちで焼くのだが、1時間という制限時間では焼くのがあわただしくてなんだかゆっくりと賞味できない。人気のスポットらしく振りのお客さんが長蛇の列で待っているので、早々に終了。そして館山に近いびわ農園までバスに揺られる。この農園のびわは皇室献上品とかで、みずみずしく実も大きくて素晴らしい。食べ放題なので欲張って食べまくっていたが早々たくさん食べられるわけでもなく、しばらくたつともういいかなと腹をさする。帰路はさすがに日曜の夕方だけあって渋滞。バスの中で熟睡。

●6月8日
最終便で再び福岡へ1泊出張。この日の九州地方は土砂降り。ついた時間も遅いのでホテルから夕食に出るのもおっくうなので、空港の博多ラーメン屋『空香』にて腹ごしらえ。

●6月9日
朝一番で薬院のクライアント先で取材。午後からは郊外の宗像工場まで場所を変えて取材。3月に取材した際にも行った、周辺で唯一の気のきいたお店『玄海食堂 温や』で鯛茶漬け定食、美味し。夕方空港まで戻ってあわただしく帰京。空港の『ROYAL カフェテリア』で博多一口餃子をつまみにフライトまで一杯。

●6月12日
静岡のテレビ局東京支社勤務の先輩ON氏と会食。有楽町の大衆居酒屋『日の基』でもつ煮込みや焼き鳥で一杯。有楽町のBar『季立』で軽くハシゴ。

●6月16日
原稿制作の赤字修正とかで忙しかったが、ロシアW杯2次予選の初戦、しかも相手がシンガポール代表ということもあって、埼玉スタジアムまで観戦。結果は日本代表の怒涛の攻撃をGKの神がかったセーブと堅い守りで得点を許さず、スコアレスドローに持ち込む。さすがに格下相手のこの体たらくに会場は大ブーイング。こちらはシンガポール代表“ローアーライオンズ”の大健闘に心の中で拍手を送る。この情けなさに天が怒ったのか突如バケツをひっくり返したような雷雨。浦和美園駅まではたっぷり20分は歩かなければならないためしばらくスタジアム内で雨宿りしていたが、終電の時間も迫ってきたので意を決して小さな折りたたみを開いて飛び出したが、駅に着くころにはズボンはぐっしょり。

●6月19日
社からの帰り道、新宿二丁目の『t's bar』に立ち寄り。居合わせたEB社ST氏とよもやま話。

●6月22日
品川シーサイドのBR社で打ち合わせ。終了後、編集者OK氏とビル群の一角にある台湾料理『阿里城』にてハッピーアワーの一杯。

●6月26日
新宿二丁目『t's bar』に立ち寄り。旧知のピアニストHS氏と同席。聞けば翌日はJAZZの殿堂『Pit
inn』にてライブとのこと。健闘を祈って乾杯。

●6月27日
角川シネマ新宿で開催される若尾文子映画祭青春の初日。舞台あいさつもあるというので午前中のオープニング作品『青空娘』(1957年 増村保造監督)を観に行く。観に来ると聞いていたが混雑の中、兄夫婦にバッタリ出会う。お二人はさらに続く作品も観るとのこと。こちらは久々に新宿三丁目の熊本ラーメン『桂花』で太肉麺すすりながらビール。夕方会社に立ち寄ると隣の『明治屋2nd』が土曜営業していたので立ち寄り。結局終電近くまで呑んでしまう。