●3月1日
世は文春砲が放った東北新社の総務省高額接待問題がかまびすしい。かつて仕事柄旧郵政の官僚たちとも何度か付き合いがあったが、当時の課長さんは接待ソフトボールとかだったw疑惑が飛び火していた官邸広報官の山田真貴子氏氏が辞任。文春にそれほど正義感があるとは思えんが、大手メディアが政権に無批判な現在では文春砲はなかなかに留飲を下げる。
●3月3日
ミャンマーの群舞によるクーデターに抗議する民衆への弾圧は熾烈を極めている。いまや力で独裁制を強いてもまがりなりにも民主主義を享受し育ってきた若者層の抵抗の芽を摘むのは不可能だろう。高田馬場での収録仕事の際には在日ミャンマー人村で飲み食いしてせめてもの連帯の意思を示すか。
●3月4日
家のマンションの地下のクイーンズ伊勢丹で台湾産のパイナップルが並べてあったので早速購入。中国の蔡英文政権への明確な嫌がらせであるパイナップル禁輸措置に対抗して、我々日本人が代りに買い求めるのは3.11で多大な支援を受けた台湾に対しての義務でもある。しかし実に甘くて美味い。
●3月6日
五郎丸歩選手の最後の雄姿を目に焼き付けておこうと、ラグビートップリーグの「ヤマハ対NEC」を観戦しに晴天の秩父宮へ。試合後スタジアムの近くの普段はヤクルトスワローズファンのたまり場である居酒屋『和’s』に同行のラグ友TK嬢とその友人M高ラグビー部OB氏とビールで渇きを潤す。ビール美味し。
●3月11日
東日本大震災から10年目。テレビでも特集一色でいやおうなしにあの日の記憶が呼び覚まされる。この日、神保町の事務所の契約更新。かつてK社時代の仲間で随分と早くに独立して活躍していたRY氏からメールで近況報告があったばかりで、彼もいよいよ事務所をたたんで身軽になったとのこと。こっちも2年後の更新まで続けられるのか?コロナ禍の動向とともに色々考えるところがある。
●3月14日
この日もラグビー観戦。駒沢競技場にて『リコー対神戸製鋼』の好カード。大学の後輩のリコーSH高橋敏也選手が後半から出場、しかも1点差の大接戦に応援に力が入る。日中はいい天気だったが風が強く陽が落ちるとまだまだ寒い。帰りは焼き鳥を買い込んで一杯。
●3月15日
JAZZドラマーの村田‟ポンタ‟秀一氏の訃報。かつて木村太郎氏主宰の湘南ビーチFMと雑誌のコラボイベントで出演してもらった時の演奏を思い浮かべながら献杯。
●3月18日
オリンピック開会式の演出での電通佐々木氏の降板劇、東北新社に続くNTTの総務省高額接待問題、文春砲は冴えわたるが、菅政権のあまりのていたらくに絶望感がいやますばかり。日本の大人は何でこんなにロクでもない人間ばかりになったんだろう。まったく酔えない。元ヘラルドエースの原正人氏の訃報、献杯。
●3月20日
かねて報じられていたがIOCとの会議で東京2020の海外客の入国断念が正式に決まった。これでスポーツを通しての世界との平和交流という大原則は雲散霧消してしまった。大会自体の開催もいよいよ危機的状況だがすでに意義は失い、オリンピック開催の価値は地に落ちてしまった。
●3月21日
春の嵐のような1日。渋谷のイメージフォーラムにて映画『DAU.ナターシャ』観賞。50年代のソ連の産業都市のセットをウクライナ郊外に作って、出演者をそこで当時の生活のまま2年にわたり住まわせたというトンデモ作品。研究所のレストランで働くウェートレスがフランス人科学者と情事にふけったことで当局の厳しい尋問下で、フレームアップの自白を強いられていく。当時のスターリン体制化でどこでもあった日常が切り取られた内容だが、延々と続く乱痴気シーン、泥酔による嘔吐とセックス…怖ろしくも不快な作品。
●3月24日
東京都の緊急事態宣言が解除。医療負担が軽減したと理由づけるも、まったく手の打ちようがなくしかたなく解除に至ったといったところ。変異株も広がりつつある中、飲食店の時短一時間延長とか、そんな些末なことで感染拡大など抑えられるわけがない。政府の無策ぶりにあきれるばかり。バルセロナ五輪柔道金メダリストの古賀稔彦氏の訃報。献杯。
●3月25日
サッカーの国際Aマッチデー。特別措置で招へいし実現した日韓戦。まあ相手は飛車角落ちだったが3-0の快勝で留飲を下げる。酒ウマ。
●3月26日
収録仕事が早く終わったので声優のYZ氏、SN嬢と新宿御苑沿いの桜を愛でながらそぞろ歩く、YZ氏と三丁目まで出て店を開けたばかりの『Rusty's
Bar』で打ち上げの一杯。
●3月27日
ここのところ週末のお楽しみとなったラグビーTL観戦。この日は秩父宮にて『リコー対キャノン』。毎回天候には恵まれ気持ちの良い芝の薫風をかぎながら、実力伯仲のチーム同士の気迫に満ちたシーソーゲームを堪能。同行のTK嬢と神宮前の裏通りにある居酒屋『BEATLE』にて昼呑み。
●3月29日
サッカー五輪代表U24のテストマッチ対アルゼンチン第2戦。ヘタフェ久保をはじめとしたヤングジャパンの躍動で強豪相手に3-0で完勝。前週での初戦惜敗のリベンジを果たす。
●3月30日
台湾駐在時代の仲間だったTM氏と神保町でランチ。最近できたばかりの香港餐廰『粤港美食』で焼鴨飯をかっこむ。夕食は夕食で帰宅時にバッタリ出会ったデザイン会社のRK嬢に誘われつつ飯田橋の『香港賛記茶餐廰』で一杯、思わぬ香港デーとなった。中国の香港の民主派を締め出すべく選挙制度介入のニュースがあったばかり、これで完璧にあの大好きだった香港がもはや失われてしまったということなのか、獄中の周庭はどうしてるんだろうなどとちょっと感傷的になったりも。日本代表のW杯予選対モンゴル戦は14-0の大量得点勝ちのニュースも大して嬉しくもなし。厚労省の職員が23人の深夜に及ぶ宴会は確かにあまりにも倫理観の欠如、綱紀のゆるみに唖然とさせられるばかりだが、そんな些末な事象より無能無策の政権本体の大罪をこそ非難すべきだと思うのだが。それでもミャンマーや香港に比ぶれば、ああだこうだ言いながら呑める日々はまだましと言うべきか。